「さきの子も,あとの子も,乗ったな.ほな帰るぞ」
「ちょっとパパ聞いてえやあ」
「その声は,あとの子か.どした?」
「学校の,同じクラスにな,●●くんっていう男の子がおって,塾でもさっき,おんなじ部屋やってん」
「ふむ,イッツァスモールワールドってか」
「なにそれ」
「日本語に訳すと,世間は狭い」
「へえ」
「ま,あとの子の話を聞こや」
「今日,塾の中で,うち,お腹がすいてすいて,ぎゅう~~って,お腹がなったんよ」
「あ,あー.食卓には,お前らのおかずのお皿があったな」
「むっちゃ恥ずかしかった~!!」
「帰ってしっかり,晩ごはん食べや」
「うん」
「…」
「…」
「…」
「なあ,●●くんって男の子,何したん? お腹鳴った話と,関係あった?」
「あーごめんごめん,塾の教室の中で,●●くんがいっちばん反応しててん」
「ま,そんなとこやろな」
「えー,今日はコンビニ通過するのー?」
「通過するのー?」
「いやはよ帰って晩ごはん食べたいやろ?」
「それとこれとは話が別! 1個なんかほしい!」
「うちもー!」
「へいへい,次のコンビニで止まっちゃるからな」