「ただいまぁ」
「あ,パパ,おかえりぃ!!」
「んん,さきの子か.玄関から見ぇるとこで,本やらノートやら広げて,勉強中かいな」
「そう!」
「まあそこでやってて,勉強がはかどるんやったら」
「今日ね,おじいちゃんが言うには,親戚の人が来てんて」
「ほお(あ,お米をもってったんやな)」
「それでね,ミカンをくれてん」
「そっか」
「パパもミカン1個,食べる?」
「あー,ミカンあるならほしいなあ(1個もらって,2階で食べるかぁ)」
「はい,パパ,どうぞ(人差し指を差し出す)」
「ありがと…って,1房!?!?」
「1個ね」
「(受け取って)思ってたんと違う…」
「甘いよこれ」
「(口に入れ,少し涙声で)甘いね,甘いねぇ…」
夕食時に話すと,向かい合わせに座っていたママとあとの子が,同時に頭を下げて,笑うでもない怒るでもない表情をしました.