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プログラムを説明する (6)よく使われる動詞

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「プログラミングの説明で,用途に応じて,よく使われる動詞があります.代表的なものを,ここでまとめました.
 多くの動詞は,その直前に『~を』をとります.英語の,目的語にあたります.もちろん例外もあります.
 順に見ていきましょう.
 【入出力】に関する動詞としては,『出力する』『表示する』『(~が)表示される』『改行する』『獲得する』『入力にとる』を挙げることができます.
 なお,『入力する』という表記は,プログラムの説明としては,お勧めしません.入力する,言い換えると『入力を与える』のは,実行するコンピュータの外,例えば我々になるからです.
 次は【変数】です.『宣言する』『代入する』『セットする』『(~で)初期化する、』『格納する』『更新する』『ゼロにする』などは,変数に関してよく用いられる動詞と言っていいでしょう.この中で注意するのは『代入する』でしょうか.『(変数名)に(値)を代入する』と表現します.
 3番目は【演算】です.演算子を1つ以上使用した式によって,『評価する』『計算する』『算出する』『求める』とします.
 【条件分岐】についての動詞は,『判定する』『判断する』『場合分けをする』『分岐する』です.
 【繰り返し】の動詞は,そのものずばりの『繰り返す』のほか,『~するまで行う』『変化する』があります.繰り返しの処理の中で,『(~は)変わらない』,ということもあります.『脱出する』『抜ける』『やり直す』も,【繰り返し】に関連します.『脱出する』『抜ける』の前は,『~を』のほか,『~から』とすることもあります.
 【関数】はというと,『定義する』『引数にとる』『呼び出す』『引数を渡す』『戻る』『返す』『終了する』が適切に使えるといいでしょう.
 なお,C言語では『宣言』と『定義』には特定の意味があります.その意味のもとで,『変数を宣言する』『変数を定義する』『関数を宣言する』『関数を定義する』のいずれも表記でき,それぞれで実際には意味が異なるのですが,プログラミングの一般的な説明に使われるのは,『変数を宣言する』と『関数を定義する』の2つになります.
 【その他】の動詞として,『指定する』『使用する』『用いる』『実行する』『実施する』『処理する』を挙げておきます.
 これらが,プログラミングの説明に使われる動詞の『すべて』ではありません.『よくあるもの』です.用途に応じて適切な動詞を選ぶこと,直前の助詞(『てにおは』)を間違えないようにすることが,大事です.オンライン辞書や,検索エンジンを活用して,推敲する習慣を身につけましょう」