わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

今さら「御心ずかい」

少し前の麻生首相の件.流れとしては

が明快です.広辞苑を持っていないけど,見てみたいという人は,

がよさそう.
正月に

を書いて,今回すぐに取り上げなかったのは,「廿」の文字については去年,研究の中で少し苦労させられたことなど*1あったのに対し,「づかい/ずかい」については特に思うことがなかったからです.
そういえば去年,Amazonのマーケットプレースで『歴史的仮名遣い―その成立と特徴 (中公新書)』を購入して読んだ中に,蜆とか縮とかなんかあったなあ…

1695年には、『蜆縮涼鼓集』(けんしゅくりょうこしゅう)という、四つ仮名の書き分けのみを専用に扱った書籍が出版された。この本の書名は、「蜆(しじみ)」「縮(ちぢみ)」「涼(すずみ)」「鼓(つづみ)」と四つ仮名を含んだ言葉を集めたものである。このような書籍が出版された背景には、四つ仮名が発音上は同音に帰して区別されなくなっていたのに対し、少なくとも知識人層は表記上は厳密な書き分けが要求されており、混乱があったという事情がある。
(wikipedia:四つ仮名)

上のWikipediaのページの中で検索してみると,「心遣い」はなく,「づかい」で見ると「現代かなづかい」「お小遣(おこづかい)」「小遣(こづかい)」のみでした.
かなづかいから離れ,「表記法」として,連想するものがあります.コンピュータの分野で,「D」「0(数字)」「O,o(アルファベット)」をどう書くかです.大学時代には以下のような表記を見かけました.

DやOのヒゲとか,0のナナメ線とか,いつからか,見ることがなくなりました.試験やレポートの手書き答案では見ませんし,年上の人から手書き文書をもらうことも,ほぼありませんし.

*1:もう一つあるけど長くなるので省略.