木曜日の昼間
先日のそろばんのことを,思い出しました.「上二珠下五珠」で,1本の軸で15まで表現できるものです.
珠のパターンは,上は「ともに上がっている」「1個だけ下がっている」「2個とも下がっている」のいずれかなので3通り.下はいちいち書かなくてもいいでしょう.五珠ですから,0個から5個までの6通り.上と下は独立なので,かけ算して,18通りとなります.
数としては15まで表現できるのに,18通りということは,15までの値の中で3つは,2通りの珠のパターンで表現できなければならない…のでしょうか.
全通り,紙に書き出してみました.「(x,y)」のxは上,yは下の珠でカウントされている数です.
値 | パターン |
---|---|
0 | (0,0) |
1 | (0,1) |
2 | (0,2) |
3 | (0,3) |
4 | (0,4) |
5 | (0,5), (1,0) |
6 | (1,1) |
7 | (1,2) |
8 | (1,3) |
9 | (1,4) |
10 | (1,5), (2,0) |
11 | (2,1) |
12 | (2,2) |
13 | (2,3) |
14 | (2,4) |
15 | (2,5) |
紙に書き出してみても,2通りのパターンで表現できる数は,5と10しかありません.パターンはちゃんと18通りあります.値のほうは…
あ.「0」を忘れていましたね.0から15までの16通り.重複が2つあって全18パターン.つじつまが合いました.
木曜日の夕方の授業
「先生…」
「はい何でしょう」
「『プログラムを修正して,32分の1刻みで1から2までの値(両端含む)を出力するようにしなさい』の問題なのですが…」
「はい」
「数値が33個,出力されるのですが,これでいいんでしょうか」
「33個出るので,合っていますよ」
「えっ?」
「『32分の1刻みで0から1までの値(両端含む)を出力』に変えてみたら,どうなりますか」