わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

Ctrl+VもShift+Insertも貼り付け

思うことあって,授業中にアンケートを実施しました.学内のMoodleを使って,回答をしてもらいました.Moodleには回答・集計をスムーズに行うためのさまざまな機能があるのですが,使いこなせておらず,なじみの「課題」機能を使って質問文を用意し,テキストフォームに記入してもらいました.
集計は,まず「すべての提出をダウンロードする」によりzipファイルを取得し,2年前からの自作スクリプトで,すべての回答を1つのテキストファイルに変換しました.
次に集計作業です.Excelで空白のブックを選択して画面の左側に,そしてテキストファイルを開いたEmacs for Windowsを右側に配置しました.
基本的な切り貼りの操作は,次のとおりです.Emacsで回答に関する文字列を選択してコピーし,Excelに切り替えます.Excelのセルに貼り付けてから,次の設問なら右へ,回答者が変わるなら次の行へ,移動します.そしてEmacsに戻ります.
これらの操作はすべて,マウスなしで行えます.Emacsで領域選択は,C-SPC*1のあとカーソルを移動(<right>,C-eなど)させてから,M-wでコピーします.Excelの貼り付けはCtrl+Vです*2.セルの右移動はTab,下移動はEnter*3です.ウィンドウ間の移動は,Alt+Tabです.
ところで,貼り付けで好んで使う操作は,Shift+Insert(Emacsの表記では<S-insert>)です.EmacsでもExcelでも使用できます.Windowsでは貼り付けのショートカットと言えば,Ctrl+Vですが,Emacsの同じ操作(C-v)はカーソルを次の画面に進めることになり,意味が異なります.Excel上でShift+Insertが有効なのを確認した上で,両手の連携が必要であり繰り返し操作をしていると左手が痛くなってきたので,Ctrl+Vを使うようにしました.
単純作業を可能な限り効率化し,終了も近づいたところで,ふと,Tabキーも,他のキー操作に替えられないかと考えました.
Tabキーと同じと言えば(そしてUnixコマンドラインEmacsキーバインドでは),Ctrl+Iです.Excel上で試すと…
セルの文字が,斜体になりました.イタリックのI,でした.これは使えません.
ちなみにブラウザでページを表示をさせているときにも,TabとCtrl+Iとで,振る舞いが異なります.Tabは次のリンクへ移動するのに対し,Ctrl+Iは(FirefoxとEdgeでは)ブックマークメニューが表示されます.
そうこうして作業を終了し,以前から気になっていたことが,集計した回答から裏付けられるのを知ることができました.

*1:これはEmacsキーバインドの記法で,WindowsではCtrl+Spaceに相当します.

*2:F2を押してから,Ctrl+Vで,テキストの貼り付けです.F2を押さずに,Ctrl+Vだと,フォント情報も含めた貼り付けとなります.なのですが,Emacsによるコピーはテキストのみらしく,今回の作業では,F2の有無にかかわらず同じ貼り付け結果となりました.

*3:移動先は,セルのすぐ下ではありません.値の入力,Tab,値の入力,Tab,…で移動しているときに,Enterを押すと,最初の値の入力のセルの下に移動します.Tabキーで移動するのが大事なところで,かわりにカーソルの右方向キーだと,挙動が変わってきます.