わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

了承を得るにも順番が大事

有隣堂だと文庫のカバー、色を選ばせてくれますよね(挨拶

○ 本にカバーはおかけしますか? お色は何がよろしいでしょうか?
○ カバーはおかけしますか? 何色がよろしいですか?
× カバーおかけしますか? お色は何にする?
× カバーおかけしますか? 色は何?

http://d.hatena.ne.jp/hrkt0115311/20090819/1250675327

○か×かと言えば,上の4つの問い,私も同じなのですが,もっと別の表現が考えられそうです.例えば次の文.

  • 本にカバーをおつけしましょうか? どの色になさいますか?

「おつけする」「なさる」と,動詞を対置することで,「つけるのは私(店員),色を選ぶのはあなた(お客)」が明確になります.
なお「カバーをかける」と「カバーをつける」のどちらにすべきかは,地域性があるかもしれません.先日,難波のジュンク堂で何冊か本を買うことにし,レジの人に渡したときには,「カバーをおつけしましょうか?」と聞かれ*1,そのうちの1冊にだけつけてもらうよう依頼しました.
「別の表現」として,書きたかったのは,そういう小手先の変更ではなく,先に色を言うことはできないか,です.近畿の人なもんで,あいにく有隣堂には縁がないのですが,ブックカバーの色揃えをセールスポイントにしている書店なら,次のような文が考えられます.

  • カバーは,こちらのとおり○色ございますが,どれをおつけしましょうか?

客も,「本にカバーはおかけしますか?」「はい」「お色は何がよろしいでしょうか?」「じゃあ,どどめ色を」という“対話”を望んでいるわけではないでしょうし.
そういえばマクドナルドでチキンナゲットを頼んだときも,「ソースは,カスタードマスタードと,ケチャップがございますが,どちらになさいますか?」みたいな質問だったかなあ.「甘いほうと,辛いほう」という言い方を,耳にしたことがあります.今はどうでしょうか.ナゲットは長いこと頼んでいないし,頼んだときには「いえ,ソースなしで」と答える私なもんで.
(翌日に追記)分担しているプログラミング科目の課題文の最初,

  • 昨年度: 以下のプログラムを打ち込み,ファイル名を program.c として,問いに答えなさい.
  • 今年度: ファイル名を program.c として,以下のプログラムを打ち込み,問いに答えなさい.

と順序を変更して,操作の流れに合わせるよう改善しました.「ファイルを打ち込んでから,保存するのではなく,まず新規にファイルを開いて,打ち込みながら,保存するのですよ」と口頭指導したこともあり,Emacsのscratchバッファ(Lispモード)でCのプログラムを打つ学生は,減りました.

*1:「おかけ」だと,か行が2文字連続して,少々耳に残ります.「おつけ」は,ほとんど「おっけ」に近い発音になり,すうっと耳に入るのです.