「ただいま」
「おかえり〜.こっち来てくれる?」
「ん? いつもの部屋とちゃうんか.はいはい…なんじゃこら」
「すべり台やで」
「畳の部屋の,ど真ん中にかい!?」
高さは1mに届かないくらい.
「それはそうと,この子,うまいこと,この段を上って,滑れるんか?」
「段のところは細いから,まだちょっと無理やね*1.持ち上げててっぺんに乗せてやね」
「んでお尻をつけたら,滑る…?」
「それもまだまだやで.二人がかりで手をとって,『こないやって,滑るんやで〜』ってやってるとこ」
「まあ,これからやな」
「けどね,お腹のほうを下にして,一人でちょっと,滑ったりするんやで」
「頭を進行方向にするんやな」
「あなた,小さいときにそないして,滑ったことあるのね!」
*1:家の階段は難なく上れます.1日に,6回上ることもあります.達成するまで,誰か大人がついて,上り切ったら,すぐ抱えて降ろします.自分で降りるのは,学習中といったところ.