「パパ,ハサミ貸してくれる?」
「お,おお,さきの子か.(腕を伸ばしてハサミを手に取り)ほい」
「ありがと」
「んと,何切るんや?」
「…」
「(ボケてみるか)親子の縁でも切るんか?」
「(顔を上げて)えっ!?」
「ん? ボケに反応しおったか」
「五百万円!?」
「いやいやなんで,五百万円やねん」
「うちもそう聞こえた」
「あとの子…も,五百万円?」
「そ」
「ちなみにパパは,『親子の縁』とボケたんやが」
「『五百万円』,て聞こえたよ」
「そうそう」
「どないやって五百万円を切るねん」
「お金そのものやなくて,札束を,巻いてる紙を切るんかなあって」
「えっと,ああ,帯封か? ま,帯封付きの札束って,ここにないねんけどな」