わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

あわてん坊の誤り・ぼんやりの誤り

(略)しかし,本当は帰無仮説のほうが正しいとすれば,実際に採用される結論は間違ったものになります.このような誤りを「第一種の過誤」と呼び,ギリシア文字のアルファαで表します(αエラーと呼ばれることもあります).この後で出てくるもうひとつの誤り,「第二種の過誤(βエラー)」と区別が付きにくいので,以下のように記憶するとよいかもしれません.
たとえばあなたが製薬会社の研究委員で,とてもよく効く薬を開発して,投薬実験のデータを検定して確かに効くと確信しました.社長に報告すると,さっそく生産を開始し,大々的に売り出すことになりました.しかし,この薬が効くという検定結果が間違えている可能性があるということを忘れてはいけません.「あわてん坊の誤り」であってはならない.第一種の過誤はawatenbouあわてん坊の(頭文字の)“α”.
(略)
第二種の過誤は「あわてん坊の誤り」に対して,「ぼんやりの誤り」です.帰無仮説が間違えているのに,ボンヤリしていて帰無仮説を棄却しなかったということを指します.先の製薬会社の研究員の例だと,開発した薬はよく効く薬なのに,検定の結果として帰無仮説を採択してしまった.つまり,ぼんやりしていて大もうけの機会をみすみす見逃してしまったということです.第二種の過誤はbon-yariボンヤリの(頭文字の)“β”.
(統計数字を読み解くセンス―当確はなぜすぐにわかるのか?(DOJIN選書27), pp.129-130)

仮説検定における「第一種の過誤」と「第二種の過誤」の違いについて,これは覚えやすく伝えやすい説明だと思いました.
自分はというと,情報セキュリティの科目で,SSHを理解する際の混乱を減らすために,ローカルホストとリモートホストの2種類を意識して分け,説明するようにしています:LとR - わさっき
今年度の授業だと,文字列リテラル(書き換えられない)と配列に入った文字列(書き換えられる),staticな変数とそうでない変数*1について,分けて覚えやすくなるような,スライドの見せ方や話し方を,追求しないといけませんね….

*1:講義では「静的変数」と「自動変数」と呼んでいます.

正座

  「ごちそうさん.さて,居間でごろんとさせてもらおうか」
「ああもお….牛になるで」
  「はいはい,しゃあないやん.お酒もたらふく飲んでんから」
「あたし洗い物するんで,その間,子供の面倒見てくれたら,ええんやけど」
  「わかったよ,するよ…本人が来たらやがな」
「お茶,持たせたんで,行くで」
  「ん? ああ,この子専用のお茶飲み*1やな」
 「あ〜」
  「お〜.元気やな…あれ…へえ!」
「どしたん」
  「あのな,この子な,正座して*2茶ぁ飲んどるぞ!!」
「そんなんしょっちゅうやで」
  「俺も思わず,正座してまうで,この子と向かいあうようにして」
「ふーん」
  「んでこの姿勢になったら,屁ぇこいてまうねんな」
「あなたね! この子かわいいやろって,来てみたら,おならかいな」
  「たぶんくさいぞ」
「うわ,くさっ!」
  「そないにくさいか」
「この子も逃げてったで」
  「それは理由が違うと思うんやが」

*1:正式名称を知らないのですが,ストローマグが最も近いかな.

*2:勢いで進めるべきストーリーに差し挟むかのような,野暮な脚注です.正座のように背筋は伸ばし,膝は曲げているのですが,脚を外側に出し,お尻は床につけた状態です.この座り方にも何か名称があるような気がしますが.