わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

集中講義を振り返って〜試験

やっと振り返る時間がとれました.
2月25日には6項目を挙げましたが,最初の4項目は試験に関するもので,まずはここを見直すとします.再掲:

  • 最初に試験問題を示し,詳細を徐々に明らかにする.
  • 試験は配布資料と自筆ノートを参照可.
  • 試験は3題から2題選択.
  • 授業の中で,試験で答えて良い例,悪い例を示す.

最初に試験問題を示したのは,集中講義ということで復習が難しく,試験対策をもって復習としてもらうためでした.そして,詳細を授業中に言っていったのは,授業を聞きに来てくれた人への「ごほうび」というのが半分,話していくうちに配布資料では不十分で,その「補足」というのが半分です.
たびたび「これは大問3の解答に使っていいですよ〜」と言ったのですが,言いすぎだったなあと悔やんでいます.
試験問題*1は,しっかり準備をすれば合格点がとれるようにしました.まず大問1は,指定した語句を使って経路制御を論述します.大問2は,インターネットサービスの提案,大問3は,ソフトウェアの列挙です.いずれも,授業の内容そのままではダメで,授業で聞いたことをヒントとしつつも,自分なりに調査,検討,整理してもらいました.
もともと,この大問3つすべてに答えてもらおうと思ったのですが,授業開始前に,大問1の答案を下書きしてみたところ,相当な字数になることに気づき,2つを選択としました.大問1は全員解答してくれるだろうと思っていたら,これを外して,大問2と3を選んだ人もわずかですがいました.
大問2について,何でもいいから提案すればいいのではなく,オリジナリティを示すためにどうすればいいかを説明しました.実のところ,卒業研究の指導と重なっていまして,研究の意義をしっかりアピールするため,研究室の学生に指導した内容が,授業の説明の土台となっています.
さらに,具体例がないと提案しにくい,解答を書きにくいと思い,自他の例を挙げました.自分については,作りたいアプリケーションを一つと,学生時代に手がけたCGIプログラムを一つ.これらは答案に書いてはいけないと指示しています.Subversionsvkといった,大問2*2,大問3どちらにも参考になる例も取り上げることができました.
結果,大問2の解答はいずれも,オリジナリティや有用性に配慮した答案になっていました.

*1:近々…早ければ今日にでも…授業ページで問題を公開します.

*2:「インターネットサービス = Webサービス」ではない,という観点からの例です.