今日で,教養科目「情報通信システムのしくみ」*1の担当分は終わりです.そして来週月曜の最初のコマに,学科1年生向けの「情報通信システム入門セミナー」の授業があります.
来週の準備をしていて,気になった表現があります.昨年度の「情報セキュリティ」の授業で書いたものを切り貼りしただけなのですが….
- 個人情報保護
- 事業者の個人情報に対する管理責任に関するもの
- プライバシーの保護
- 他人に知られたくないことを秘匿すること
この二つの概念を分かりやすく説明できるものがないかと,少し考えて,「ハガキ」が思い浮かびました.
ハガキの表面*2,すなわち宛名に書かれる情報は,個人情報になります.
一方ハガキの裏面,いわゆる文面の情報は,プライバシーに関わる情報です.
ハガキに,もっと,セキュリティの概念を持ち込んで検討すると…
プライバシーを保護するには,例えば,不透明フィルムをかぶせればいいということになります.フィルムは一度だけ剥がせるようにしておかないといけませんし,フィルムが重過ぎて,ハガキとして許容される重量を超えてはいけませんね.
個人情報を保護するにはどうすればいいか…私書箱post-office box,でしょうか.私書箱にすれば,そこから住所を知ることは困難になります.さらに,私書箱の登録者名を,個人情報を登録できない形にすれば,ハガキを見ただけでは誰あてか分からなくなります.
とか考えながらWikipediaの私書箱を見てみたのですが,詐欺などの犯罪の可能性があるのですね….
秘匿(機密性)の問題だけでなく,完全性,可用性の話題もハガキ1枚に盛り込めそうですが…まあ来週の月曜日は,新入生向けの話題提供として,何を話すか準備するとします.