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手本を見せる

先週と今週,情報セキュリティの授業で,RSAに関する数論アルゴリズムを説明しました.
昨年度までは,『暗号技術入門-秘密の国のアリス』を教科書としていましたが,今年は参考書扱いなので,学生はこの本を持っているとして授業を組み立ててはいけないわけです.そこで,授業内容のエッセンスや,より深く知っておきたい箇所を,独自資料としてスライドにしていかないといけません.
毎年,拡張ユークリッドの互除法の説明で時間をかけて,試験にも出しています.授業中にも宣言しています.ということで,試験前に「もう一度解いてほしい」という要望demandsもありました.
今年は,拡張ユークリッドの互除法と,べき剰余のそれぞれについて,「解く例」や,計算確認のための「HTML入力フォーム」*1を用意しました.
いろいろ支援する情報は作りましたが,それでも,表を見ることと,表を作っていくことは違いますし,パソコンや電卓は試験に持ち込めないルールにしているので,試験できちんと手計算できるようになってもらいましょう.
「私問題作る人,あなた解く人」という関係だと,いろいろな点でうまくいかないですね.上下関係もさることながら,作った問題に誤りがあるとか,出題者の予想を超えて手間のかかる問題だったとかに気づくとかいった可能性があります.

*1:計算は,JavaScriptでやっています.