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ペコ回りとは(4): 変則的な進め方

金を振って出た目で駒を進めるのが,ペコ回りの基本ですが,いくつか特殊な進め方があります.昨日,名称だけ書いた,「一足飛び」と「ぷぅ」です.
一足飛びの例を下の図に示します.以下,アルファベットは駒を表し,上を進行方向とします.

盤面にAがいる状態で,Bの番となり,前進または後退により,Aと同じ位置に着いたら,AとBの両方が2つ前に進みます.これを「一足飛び」と言います.
この一足飛びで,カドに着いたら,ともに昇格します.
一足飛びでAとBが同じ位置にいる状態で,また別の駒Cがそこに来たら,一足飛びで,ABCすべてが2つ前に進みます.
カドにいる状態で,他の駒がそこに入った場合には,一足飛びになりません.また,カドの一つ手前の位置からの一足飛びは,単純にカドを越えます.すなわち,一つ進んで,カドに来たので左に向きを変えて,また一歩進みます.
次は「ぷぅ」です.締まりのない名称です.由来は,おならでしょうね.

盤面にAがいる状態で,Bの番となり,前進または後退により,Aの一つ先の位置に着いたら,Bは一つ前進し,Aは一つ後退します.これが「ぷぅ」の基本形です.
このとき,先に進んだBがカドに来たら,昇格しますし,バックしたAがカドに来たら,降格します*1.AとBが連続する位置にいても,いずれかがカドにいれば,ぷぅは発生せずそのままです.あと,Bの番で,Aの一つ後ろの位置に着いたときにもぷぅとなり,Aが一つ前進,Bが一つ後退となります.
ぷぅは,連鎖することがあります.

例えば上の図では,まずCとAの位置関係でぷぅとなり,Cが一つ進み,Aが一つ戻ります.すると今度は,BとCの位置関係でぷぅとなって,Bが一つ進み,Cが一つ戻ります.結局,Aが一つ戻り,Bが一つ進み,Cはぷぅがなかったのと同じ位置に着きます.ここではぷぅ発生の駒が間に飛び込んだ形ですが,玉突き衝突のような形でのぷぅの連鎖も,起こり得ます.
連鎖ではなく,結合によるぷぅというのもあります.

上のようにCが飛び込んだら,Aが一つ戻り,Bが一つ進み,Cは動きません.
ぷぅと一足飛びは,連携することがあります.具体的に言うと,一足飛びをした結果,他の駒と前後になるときは,それぞれぷぅで前後することになります.
ぷぅにより,「カドでなければ,駒が連続することはない」という性質が満たされます.したがって,ぷぅをして,それによって一足飛びをする,ということはありません.

*1:したがって,カドの一つ次の位置にある駒は,ぷぅによる降格を気にすることになり,良い位置ではありません.