わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

「紙」の対義語は?

PDFにすることよりも、オーダーメイドで一冊だけ製本してもらうのにお金が必要なんだろうな。
http://d.hatena.ne.jp/hrkt0115311/20100104/1262547055#c1262576447
(略)
PDFの段階なら、全文検索することができます(ex ↑「いよね」検索)。でも、製本されたら検索できません。検索できない代わりに、手に持ってぱらぱらとめくることが出来ます。現状、動物本買ってお釣りがくるくらいお金出さないと利用できないサービスだから、僕はそうたびたびは使えないです。でも、過去ログを一気に読むのは、WEBよりもPDFよりも紙媒体の方が楽です。
(略)
繰り返すと、紙媒体で読むのはすごくいい。ただし、高い。1500円なら適正価格だと思うけど、今はそうじゃない。でも、2003年頃からblogつけている人がいれば、そろそろ7年分のログがたまります。自分の過去ログ、人様の過去ログ、一気読みするのに、モニタにかじりつかないとダメなのでしょうか? blogサービス提供者、blog主、過去ログを読みたい人みんなが得をする仕組みって、ほんの少し工夫するだけで出来るように思うのです。紙で読むのは素敵な体験だけど、「本」にこだわらず「目に優しい電子書籍」を目標にすればコストも減らせると思う。コストが減れば利用者は増えるし、blogサービス提供者とblog主に還元されるお金も多くなるのではないでしょうか。

http://d.hatena.ne.jp/hrkt0115311/20100126/1264506082

ブクマコメントに,今見直すと変なことを書いていました.そのとき読んでいた本は,数日前に挙げた『成功する科学論文 ライティング・投稿編』です.英語の書き方に関するアドバイスが中心で,計算機(テキストエディタ)の活用について一切書かれていないなあと思っていたら,翌日だったか翌々日だったかに,ちゃんとその活用について書かれていたのを知りました.
紙媒体で読むことのメリットが,一つ,あります.同一サイトでも同一PDFファイルでもいいのですが,その中で複数の記述を見比べて,例えばここに書かれているのは先に書かれたのの単純な引き写し(コピペ)なんじゃないかとか,単純な引き写しじゃなくて少々が手が入っているなあとか,二つの記述に矛盾点がありそうなんだがどこだろうか,といったことを本腰を入れて調べたいときには,紙で見るのがおそらく最も有効です.
パソコン上でも,できないことはありません.PDF閲覧ソフトを複数同時に起動して,別々の箇所を見ればいいのです.といっても,一つのディスプレイでそれらが同時に表示できるとは限りません.同時表示できなければ,アプリケーション(ウィンドウ)を切り替えて表示させるわけですが,一つを見ればもう一つを忘れ,読む人の「頭の切り替え」も必要となり,苦労します.
ブログを,ブラウザで見るときも,同様の苦労を伴います.
紙だと,打ち出したものをテーブルの上に置けばいいし,そんなスペースがなければ,トランプで何枚もの札を片手で持つのと同じやり方で,同時に持って見ることができます.そして紙には,ただしここに「(ゼロックス)コピーした紙」という限定がつきますが,書き込んだり,マーカー*1で線を引いたり箱で囲ったりして,あとで見直すことも,楽々です.
PDFやWebページの閲覧でも,そういったプラスアルファをしてくれるソフトはきっとあるのでしょうが,習得が大変そうですし,iPod Touch + Pocket Wifiで見た箇所に印をつけて,帰宅してからPC上で読み直すというのは,Pocket Wifiの2年契約が切れるまでの範囲で,快適にできそうになさそうです.
自分なりに,メリット・デメリットを表にしてみました.

紙媒体 PDFファイル ブログサイト
読むための金銭的コスト かかる 作り方次第 基本的に無料
検索方法 目視 PDF閲覧ソフト ブログサイトの検索,Google
複数ページ同時閲覧 コピーすれば容易 できるが見にくい できるが見にくい

「紙」というと,小学校だったか中学校だったか,国語の教科書で,「『紙』の対義語はない」と書かれていたことをぼんやりと思い出しました.実際,少しWeb上で調べたところでは,見つかりません.英語はというと,Synonyms Thesaurus With Definitions and Antonymsというのを見つけまして「paper」を入れてみたものの,nounもverbもヒットなしです.
コンピュータの世界では,「紙」の反対は「電子ファイル」でしたっけ.といっても,このペアは,辞書にも教科書にも載りそうにありませんね*2

*1:この単語が商標だったら嫌なので,ちょっと調べてみる…wikipedia:マーカー.問題ないらしい.『英語では marker または marker pen と言う』のか.

*2:「挿入」と「削除」というのも,コンピュータ限定かな.対義語・反対語辞典を見ると,「挿入」は見当たらず,「削除」の対義語として,「増補」「添加」「付加」が書かれています.