少し前のことですが,何人かの情報を持ち寄り,一つのWordファイルに取りまとめる仕事をしていました.私はその中の何割かの文章を書くとともに,Wordファイルのメンテナンス係を務めました.
分量が増えてくると,表記の不統一が目につくようになりました.そこで,期限の数日前に表記ルールを定めてメールで相談し,了承を得てから,一括変換しました.
そのルールを書いておきます.
英数字
- 英数字は原則としてマルチバイト文字(全角文字)を使用します.
例:PC,DB,1GB
- 企業名,製品名,ソフトウェア名は,長くなりがちなので,ASCII文字(半角文字)を使用します.
- 文献情報,ファイル名,金額関係,西暦年も,ASCII文字とします.
例:index.html,(2000-2003)
長音符号(「ー」)
- カタカナ語の末尾で長音符号をつけることができるものは,つけます.
例:サーバー,ユーザー,メーカー
- ただし,「ア」で終わるものには,つけません(「アー」としません)*1.
例:ソフトウエア,シェア
- 複合語は,分解して適用します.
漢字・かなの選択
- 漢字表記もかな表記も取り得る言葉について,動詞の語幹は漢字にします.
例:分かる,付ける,に従って
- それ以外の中で,比較的出現頻度の高いものは漢字とします.
例:等,良い(良く)*2
- 上記のいずれでもなければ,原則ひらがなとします.
例:こと,ため,ごと,および,または,もしくは
辞書
- 表記に迷った場合,goo辞書を参照して決めます.
例:ソフトウエア(ソフトウェアではなく),メモリー
- 辞書にない語は,参考文献に記載されているならその表記を用います.そうでなければGoogleで検索して,よりよい表記を選んで統一します.
(追記)自分一人で文章を書くときの表記ルール
- 英数字と記号で,ASCII文字があるものは原則としてASCII文字を使用します.
- カッコ類(丸カッコ,クオーテーションマークなど)は,中に入るのがASCII文字のみからなる場合,文献情報,プログラムコード,その他指定のある場合には,ASCII文字を使用し,そうでなければマルチバイト文字を使用します.
- 句読点は「.,」(マルチバイト文字のピリオドとカンマ)です*3.日本語文中の英単語の列挙にも,「,」を使用します.
- カタカナ語の末尾で長音符号をつけることができるものは,つけません.例えば「ユーザインタフェース」と表記します.
- 漢字表記か,かな表記か,迷う言葉については,その都度判断し,文書全体で統一します.
- 表記の揺らぎがあれば統一を図りますが,自分の持つ語彙・語感を優先します.気になる言葉があれば,goo辞書やGoole検索を参考にします.上の例だと「ソフトウェア」「メモリ」と書きます.