「あのな…」
「どしたん」
「先日のおでかけの写真を,PCに取り込んで,見てみたんやけどな…」
「…」
「俺ってやっぱり,でかいな」
「まあ,しゃあないやん.何かあったん?」
「ちゅうのもな,前から撮られるんやったら,腕を前に出すとか,何らかの方法で,まあ,そんなに悪ぅないんやが…」
「後ろは無防備なんやな.俺とうえの子が自転車に乗ってて,おばあちゃんが撮ってくれたんやと思うんやが…」
「後ろ向きの写真があるのん?」
「そうなんや.背中がでっぷりしててやな…」
「…」
「あんとき黄色のTシャツを着てたこともあって,まるでクマのプーさんみたい,と自分でしみじみ思うんやが」
「痩せや!」
「へいへい」