和歌山大学観光デジタルドームシアターは、直径5mのドームスクリーンに、専用に設計された魚眼レンズを装着した4Kプロジェクターにより、実写を中心とした360度の映像(全天周映像)を投影し、体験できる施設です。このシアターに座れば、身近な紀伊半島から世界、そして宇宙まで、これまでにない臨場感で仮想体験することができます。
http://www.wakayama-u.ac.jp/tourism/dome-theater.html
本ドームシアターの特徴は、全天周映像を投影するだけでなく、撮影・中継・投影まで一括したシステムを構成している点です。2009年には、奄美大島で起こった皆既日食の全天周映像を全国4か所に生中継する世界初の実験を行い(URCF全天映像WG)、成功しました。
たとえば、地球の裏側の世界遺産の美しい風景を、時間と距離の壁を超えて、シアターで再現することができます。このような観光コンテンツを制作することで、自然環境を壊すことなく貴重な自然遺産を観察したり、なかなか行くことのできない海中や宇宙を体験することができるのです。デジタルドームシアターを使った新しい観光のあり方を和歌山大学から発信します。
学内公開の案内メールが届きました.3月10日の12時から13時までというのは,時間がとれるなあと思い,行ってきました.内容は次のものでした.
1回は15分ほどで,入替制です.最初の回は私のほかにもう一人,そしてオペレーター兼ナレーターが,シアターに入りました.
主に館内を見上げることになるので,プラネタリウムを思い出しました.学内公開スケジュールの中にも,プラネタリウム上映を今年1月に実施したと書かれています.
暗くなって上映開始.その内容ですが,津波の被害を受けた地区に自動車で訪れ,車上に取り付けたカメラで撮影したというものです.
地区は「大槌町役場」「釜石港」「釜石小白浜漁港」「陸前高田市」の4つです.それぞれについて,2011年5月,2011年11月,2012年05月,2013年5月,2013年12月の撮影で,同じ場所が震災直後*1はどうだったか,その後どのように復興していったかが,映し出されていました.
ひとつ,インパクトのあったのは,釜石港の大型貨物船です.探したところ,動画がありました.
この動画の,0:24-0:25には,この船舶と最接近して「そこまで」ですが,シアター内では全天周の動画ということで,車の横から見たかのような,先端を含めたこの大型船舶の状況を,知ることができました.撤去後の訪問では,「刺さった」壁の箇所はコンクリートなどで修復せずにそのままとし,海の側に土嚢をいくつも置いていました.
震災関連で研究プロジェクトの分担者として,学内外から予算をいただいて研究を進めています.減災サイクル(例えばhttp://pbv.or.jp/bosai_gensai.html)の「被害抑止」に関わるところです.学会発表そしてWebアクセスができるよう,進めてまいります.
それと(研究つながりということで,宣伝をお許しください),情報知識学会の発表,JCKBSE 2014のアブストラクト*2とも,締切が本日(3月14日)となっておりますので,よろしくお願い申し上げます.