わさっきhb

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はてブ連動ツイートにリツイートと返信〜マイナス×マイナス,江戸しぐさ

5月3日より5日まで,家族旅行に出かけていました.子らを楽しませ,妻と父母にはゆっくりしてもらうことを目指し,いくつかは思惑どおりに行き,いくつかはトラブルを引き起こしました.
自分もノートPCを持参し,中日の消灯前に,5月5日付記事を書き上げ,リリースしました.
メールやTwitterを見るのは,スマートフォンです.旅行の初日に,Twitterで返信とリツイートがありました.

URLは:

URLにtakehikomを含む2つのツイートは,いずれも,はてなブックマーク x Twitter 連携機能によるものです.
はてブした2つの記事に関連する内容を,当ブログ内で,記事にしていました.

個々に詳しく見ていきます.まず,なぜマイナス×マイナスがプラスになるのかですが,Webで見つかる情報を眺めていると,「数量を割り当てて説明する」と「代数的に証明する」の2種類に大別されます.上でリンクした記事は「数量を割り当てて説明する」の典型です.代数的なほうは,以下の記事で丁寧に記されています.

記事の末尾に,「数直線を使った説明(蛇足)」というセクションがあり,これは「数量を割り当てて説明する」のことです.文中で「ですから,これは説明とは言えず,単なる言い換えに過ぎないのです.」と,ネガティブな評価を与えています.
しかし,本体となる証明においても,注に「実は,途中の足し算や掛け算の操作において,交換則,結合則,分配則といった性質が成り立つことを前提としています」と著者自ら指摘しています.「数量を割り当てて説明する」と「代数的に証明する」の優劣は,暗黙の仮定をどこまで書くか(書かないか)によるものと,個人的には理解しています.
ともあれ,マイナス×マイナス=プラスについては,「なぜ」と問うだけでなく,複数の理由を見出せることも合わせて,負の数を学習する中学生のみならず大人にとって,良い学びの機会になりそうです.
それに対し,江戸しぐさ関連は厄介です.『江戸しぐさの正体』は,第六章で教育問題を取り上げていますが,その記載や本文全体から,教育関係者向けの本になっていないなと,通読して感じました.「七三の道」批判を目にし,記事を書いた*1あと,浮世絵の入門書を何冊か読んだものの,積ん読状態です.
教育事情を知るには,書店に行って道徳教育の本を買えばいい---そんな単純なアプローチに気づいたのは,先月のことでした.『『わたしたちの道徳』完全活用ガイドブック 小学校編』の「やや即効性をねらう内容なので」の箇所は,「江戸しぐさ」が道徳教育・小学校教育で用いられることへの,執筆者なりの抵抗の現れと読むこともできます.
「デコイ」は,小学校教育に直接携わらない方による,自分にはない「江戸しぐさ」の俯瞰の仕方に思えて感銘を受け,はてブしたのでした.


[twitter:@nakanoi_miaki]さんのツイートでは,検索結果について言及されています.マイナスの件も江戸しぐさも,当ブログの記事がヒットするのは,あまり期待していませんが,「かけ算の順序」や,「はじきの図」など算数の話は,いくらか,検索されやすさを考慮して記事にしてきました.
情報発信は誰のため? ネットの読者のため? 同業者のため? 自分のため? 機械(ボットだとかクローラだとか)のため? ……
いろいろな思惑に注意しながら,今後も,頭の中で「当たり前」と思っている認識を,第三者検証が可能な情報と突き合わせながら言語化し,ブログ記事にしていくことにします.
3日間の旅行から帰宅し,Facebook経由で見かけた記事にリンクして,本文を終えます.

Q: 「ブログ」じゃないとダメなの? ツイッターは?

A: 情報をシェアし,自身をステップアップする手段として,ツイッターを選ぶ人がいても,不思議ではありません.Togetterのまとめは興味深く,よくアクセスしています.
ただ私自身は,ツイートに返信するよりは,ブログで記事にするほうが,内容を整理しやすいし展開しやすいと思っているので,これを採用している次第です.