わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

平成30年度科学研究費助成事業の研究計画調書を,前年度申請分と比べる

「平成30年度科学研究費助成事業の研究計画調書について」と題するページが公開されています.「平成29年9月に公募を予定している研究種目等のうち、特に従前の研究計画調書を大きく変更する予定の「特別推進研究」、「基盤研究(一般)」、「若手研究」の研究計画調書の暫定版を公表するものです」とのこと.
応募予定の「基盤研究(C)」について,PDFファイルをダウンロードし,昨秋の申請で作ったものと見比べてみました.
暫定版では,「添付ファイル項目」,すなわちWeb入力の前に作成しアップロードするところの記載事項が,次のようになっています.

1 研究目的、研究方法など(3ページ)
2 本研究の着想に至った経緯など(1ページ)
3 研究代表者および研究分担者の研究業績(2ページ)
4 人権の保護及び法令等の遵守への対応(1ページ)
5 研究計画最終年度前年度応募を行う場合の記載事項(1ページ)

昨年度の申請では,以下のとおりでした.

研究目的(2ページ)
研究計画・方法(2ページ)
今回の研究計画を実施するに当たっての準備状況及び研究成果を社会・国民に発信する方法/研究計画最終年度前年度の応募を行う場合の記載事項(1ページ)
研究業績(2ページ)
これまでに受けた研究費とその成果等(1ページ)
研究計画と研究進捗評価を受けた研究課題の関連性(1ページ)
人権の保護及び法令等への遵守への対応/研究経費の妥当性・必要性(1ページ)
設備備品費の明細/消耗品費の明細(1ページ)
旅費等の明細(1ページ)
研究費の応募・受入等の状況・エフォート(2ページ)

「研究経費とその必要性」(設備備品費,消耗品費,旅費,人件費ほか)と「研究費の応募・受入等の状況」について,暫定版すなわち今年度の申請では,「Web入力項目」に変わっていました.各予算の必要性や,研究費のエフォートを記入する欄も,あります.
「研究成果を社会・国民に発信する方法」と「これまでに受けた研究費とその成果等」については,暫定版で記載不要となったと判断してよさそうです.
暫定版の上記5項目で申請者が書くべき箇所には枠線がなくなったこと,研究業績の記載は「現在もしくは過去から発表年時の順」となる(これまでは「現在から順に発表年時を過去にさかのぼり」)とともに過去5年間といった制約も取り払われたこと,設備備品費の数量・単価は「×」を使用する*1のではなく表の異なる列となっていることなど,小さな違いもありますが,昨年度の申請で使用した情報が,まったく使えないというわけでもありません.
ともあれ不採択となった申請書には,そう判断されただけの理由もあるわけですから,夏休みのうちに練り直して,後期授業の開始に影響を及ぼさないよう,研究計画調書の内容を固めていくことにします.