情報処理の授業は後期も,木曜3限と4限の担当です.Linuxを使うこともあり,演習室(計算機室)で行います.3限が終わると,学生は総入れ替えとなります.
C言語の授業は主に,スライドによる解説と,「写経」で構成しています*1.「写経」では,スライドに貼り付けたソースコードを,各自,テキストエディタで打ち込んで,保存し,コンパイル・実行をします.コンパイルのコマンドはccです.教員同士の話し合いにより,-oオプションは使用せず,ソースファイルが何であれ実行コマンドは./a.outです.
コンパイル時にエラーが表示されれば,打ち込み間違いですので,テキストエディタに戻って修正してもらいます.ときには後ろから,TAや教員がアドバイスを送ることもありますが,多くは本人または隣の席の学生が気づき,書き換えています.
巡回していると,./a.outを実行したときの結果表示がおかしいという,質問がありました.printfを使って,たった3行の計算結果を出力するプログラムのはずですが,画面を見ると,改行がなされていません.代わりに,不自然な記号がついています.
テキストエディタの画面を見て,謎が解けました.「\n」のnの直前の文字が,日本語文字になっていたのです.
スライドで提示し,学生もPDFでダウンロードできるようにしているファイルでは,「バックスラッシュ」ではなく「半角の円記号」と表示されます.
そのソースコード部分を丸ごとコピーして,貼り付けると,「¥n」と,全角の円記号になってしまうのでした.
マイクを使って,PDFからの切り貼りではなく,画面を見て打ち込むこと,そして円記号は日本語入力に切り替えずに,BackSpaceの左隣のキーで打つことを,アナウンスしました.
*1:各自で考えてプログラムを編集する課題は「発展課題」としています.発展課題は2種類を用意し,一つは授業の延長,もう一つは授業の内容を度外視した課題です.