わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

regeditで,ウィンドウをマウスオーバー500msでアクティブに

はじめに,手順を:

  1. Windows+R,regedit,Enterで起動し,HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktopに移動します.
  2. UserPreferencesMaskの値の最初の1バイトを「df」に変更します.
  3. ActiveWndTrkTimeout*1がなければ,右クリックして「新規」「DWORD(32ビット)値」を選び,名前をActiveWndTrkTimeoutに,値を10進数で500にします.
  4. regeditを終了し,再起動します.


いろいろあって自宅PCを乗り換えました.購入したのはだいぶ前でしたが,なかなか乗り換えられませんでした.OSは,Windows 10 Proです.年が明けてから,新PCにStationTVを取り付けて,視聴と録画ができるようにしました.数日前から本格的に乗り換えるとともに不具合箇所をToDoで管理して一つ一つ解決し,昨日は旧PCから新PCへのファイルコピーを行いました.
不具合の一つは,オートレイズです.ウィンドウをマウスオーバーでアクティブにすることです.ちなみにオートレイズは和製英語かと思いきや,Googleの検索結果より"auto-raise"または"auto raise"の使用例をよく見かけました.
オートレイズについて,レジストリを書き換えない方法を,昨年末に記事にしていました.

要点は次の2つです.(1)コントロールパネルで,「マウスの動作の変更」を開く.(2)「マウス ポインターをウィンドウ上に合わせたときにウィンドウを選択します」にチェックを入れる.なのですが,「マウスの動作の変更」が見つからず,簡単操作の中のマウスを見ても,(2)のメッセージが表示されません.
やっぱりregeditを介した,レジストリ変更を行うことにしました.オートレイズができている旧PC,できていない新PCのそれぞれで,Windows+R,regedit,Enterで起動し,HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\DesktopにあるUserPreferencesMaskの値を参照しました.
旧PCでは「df 1e 07 80 12 00 00 00」,新PCでは「bf 3e 07 80 12 00 00 00」となっていました.
検索で見つけた,UserPreferencesMaskと,値を照合します.そこではDefault valueが0x80003E9Eと書かれています.新PCおよび旧PCの16進の並びは,リトルエンディアンと考えられ,このページの表記に合わせるなら,旧PCは0x80071EDF,新PCは0x80073EBFとなります.
そのページで大きな領域を占めている,表について,Bitは,最下位ビットを0として1ずつ右に見ていくものと推測しました.Bitの値が6のところは,"Active window tracking Z order"で,Zオーダーと言えば「表示順」です(wikipedia:Zオーダー).意味の"Windows activated through*2 active window tracking are not brought to the top."も読んで,ここを設定すればいいのではないかと思いました.
新旧PCの該当ビットを見ると,旧PCでは立っており,新PCでは立っていません.
そこで新PCの値を「df 1e 07 80 12 00 00 00」に変更してから終了し,念のため再起動しました.
これで無事に,新PCでもオートレイズができるようになりました.

*1:「ActiveWndTrackTimeout」は別物です.

*2:"though"ではないかと思うのですが.