わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

松葉杖受験者に,支援を

あらかじめ依頼のあった,担当していない科目の試験監督について,つつがなく終了しました.
時間軸をその試験の入室時に戻します.書類を持って教室に入り,どのように配ればスムーズにいくのかを考えながら教卓の上で問題用紙・解答用紙を広げ,遠方に目をやると,後方で,通行しにくそうな学生がいるのに気がつきました.
その教室は,長机・イスとも固定です.そして最後列で中央の長机の(こちらから見て)左端に,すでに学生が座っており,その左の通路をふさぐように,松葉杖が斜めに立てかけられているのでした.
教室前方から入室する学生に問題用紙・解答用紙を見えないようにしてから,松葉杖受験者のところに静かに歩み寄り,松葉杖がふさいでいてよろしくないので,座席の前か後ろに移動させてくれないかと依頼すると,机の前に動かしてくれました.
さて試験開始です.教室の7割程度が埋まった状態で,おのおの鉛筆を滑らせていました.
試験開始30分が経過したので,事務からもらっていた実施要領に基づき,「これより提出を認めます」とアナウンスしました.
そこでまた,松葉杖受験者が目に留まりました.この学生に,杖をついて前まで来て,提出してもらうわけにもいきません.
再度,静かにその学生のところへ行き,途中で提出したい場合には挙手してくれればこちらが受け取りに向かうこと,試験終了まで時間を使う場合には,他の全員の答案を受け取ったのち,取りに来るので待機することを小声で伝え,了承をもらいました.
その学生は,最後まで部屋にいました.答案を受け取り,解答用紙の枚数を点検していたところで,授業担当の先生が入って来られたので,書類をすべて渡して業務を終えました.