いきなりですが問題です.
学生です.授業で,VirtualBoxと,そのゲストOSとしてDebian 10のデスクトップが使えるようになりました.
端末を起動して,コマンドラインインタフェース(CLI)を確認したいのですが,どんなコマンドを実行すればいいのでしょうか.
さっそくですが授業担当者です.今年度の2年後期科目では,BYOD PCで課題に取り組んでもらうこととなり,主担当の先生がこれまで使用されていたVirtualBoxを,自分の授業でも採用しました.Debian 10の仮想アプライアンスのファイル(2.2GB)を入れたUSBメモリを10個用意し,第2回*1の授業中に回覧させました.
学内のMoodleで,受講者が参照できるページに,以下のとおり,コマンドを並べました.
- 基本コマンド1:pwd ls cd date cal cat more
- 基本コマンド2:mkdir rmdir cp mv rm chmod
- ファイル編集:nano
- 無限ループの発生:yes
- 圧縮・伸張:zip unzip tar
なお,「基本コマンド1」は基本的にファイルやディレクトリなどを変更しないもの,「基本コマンド2」は変更するものです.コマンドによっては引数が必要なものや,引数の有無によって挙動が変わるもの*2もあります.
ファイルやディレクトリを破壊せず,「確認」に優れたコマンドはというと,dateではないかと思います.その出力から,日本語化されているかどうかや,タイムゾーンを,見ることもできます.
次にpwdとlsでしょうか.巡回すると,「pwd ls cd date cal cat more」をコマンドとして実行している画面を見かけました.
yesコマンドは,日常使うわけではありませんが,無限ループの終了方法(Ctrl+C)を学んでもらいたかったので,記載しました.
授業は先週でした.今振り返ると,ひとつ大事なコマンドを書き漏らしていました.exitです.実行すると,シェル(そして端末)が終了します.Ctrl+Dや,端末の右上の×をクリックするよりも,行儀のよい,CLI終了のコマンドです.
*1:第1回は,VirtualBoxのインストーラとFreeBSDの仮想アプライアンスを配布しました:https://takehikom.hateblo.jp/entry/2019/10/07/225646.今年度はこの第1回が担当教員全員参加で,第2回から第8回までを「前半」(昨年度の第1回から第7回までに対応),第9回以降を「後半」と呼んでいます.
*2:引数なしのcdコマンドは,ホームディレクトリへ移動します.そんなの常識~♪と歌いたいところですが,1年後期の情報処理科目では,Windowsのcmd.exeベースのCLI環境でして,そこで引数なしのcdを実行すると,pwdと同じようにカレントディレクトリを出力し,ディレクトリ移動はありません.