わさっきhb

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即興でLinuxの実行コマンド

 昨日は5限に,2つ上の階の実験室に行きました.
 授業を担当しました.
 後期は,例年,7回ワンセットで2度実施する授業のうち,第4回と第5回を担当しているのですが,1度目の第5回に用務が入ったので,第1回を普段なさっている先生と,2度目の第1回を入れ替わりました.ちなみに「1度目」と「2度目」で受講者は異なります.隣り合う2つの実験室に分かれて実施し,同一内容ですが指導は教室ごととなります.
 よく資料を読み,つまずきやすいところを把握して,授業に立ち会いました.
 2~3人に1機,割り当てられたPCを動かしながら,授業の前半は主にハードウェアを,後半はOS (Operating System),より具体的にはLinux (Ubuntu)の機能を,体験・学習してもらいました.なお第2回と第3回でも,このPCを使用して,所属メジャーに密接に関係する演習を行ってもらいます.ハードウェアというのは,「まな板」(バラックケース,フレーム組立キットとも)にマザーボードや,Ubuntuインストール済みのHDDなどを取り付けていまして,各機器を直接,見ることができるのです.

 Linux使用のつまずきどころが,授業の後半にありました.資料をスライドに映写したときに,「前期の情報処理科目で利用したLinuxのコマンド」と書かれており,その科目の担当者として,心の中でツッコミを入れました.BYOD PCの授業になってから,前期ではLinuxを使用していないし,演習室からPCが撤去された次の年度からは,後期にも使用していません.今年度は,前期の情報処理科目に,コマンドプロンプトを使用してコマンドを実行してもらう新作課題を実施しました.しかしWindowsLinuxとで,コマンド名が大幅に異なります.ここまで思い浮かんだことは,学生に伝えず,これから行う作業内容を説明しました.
 ですが次のスライドで,そのまま進行できないことが判明しました(よく資料を読んでいなかった,ということでもあります).箇条書きで,コマンド名と,機能を並べています.pwdやlsのように,引数なしで実行できるコマンドと,cpやmkdirなど,引数が不可欠なコマンドも,一緒くたになっています.
 ここでPowerPointのスライドショーを止めました.Emacsを起動し,scratchバッファをfundamental-modeに変更してから,順番に実行するとよいコマンドを並べていきました.

pwd
ls
date
date > now.txt
ls
cp now.txt now2.txt
ls
mv now2.txt now3.txt
ls
mkdir d
mv now3.txt
ls
ls d
rm d/now3.txt
ls d
rmdir d
ls

 3つに分かれた最初のグループは,引数なしで実行できるコマンドです.
 2番目は,現在の日時をnow.txtというファイルに保存してから,コピーしてnow2.txtを作り,それをmvコマンドで名前変更してnow3.txtにしました.このグループの最後のlsの結果に,now.txtとnow3.txtが含まれていますが,now2.txtは入っていません.
 3番目は,dという名前のディレクトリを作成し,now3.txtを移動して,lsコマンドでカレントディレクトリおよびdの状況を見ることで,ファイルの移動を確認してから,移動したnow3.txt,そしてディレクトリdを削除するというものです.
 学生がスマートフォンを持って来て,スクリーンに近づき,撮影しました.大歓迎です.コマンドを並べたEmacsを,画面の左の3分の1くらいに表示させ,中央と右には,関連するスライドを(スライドショーではなくPowerPointのスライド編集画面として)配置してから,じっくり見ると,「mv now3.txt」は「mv now3.txt d」としないといけないことに気づいて書き加えました.先ほど撮影した学生には,もう一度撮りに来るよう指示しました.
 ファイルを作って中身を見るのを,忘れていました.「cat now.txt」を追加し,あとは資料に記載された16進ダンプコマンドへと,つないでいきました.