わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

歩数計を手にとると

「パパ,歩数計あったで」
  「あっ,それはよかった,ママありがとう.どこにあったん?」
「ズボンのポケットに,入ってたんよ.そのまま洗濯しちゃあって」
  「そっか.しもたなあ…んで,歩数計として,使えるんかなあ(手にとる)」
  「ま,表示も出てるし,履歴も残ってるし,問題なさそうやな」
  「いやいや,なんや知らんが時刻が1時間くらい,遅れとるがな.これから稲刈りで,ポケットに入れときたいんやが…時刻合わせしとかなな」
 「パパ,何それ~?」
  「さきの子が来おったか.『歩数計』っちゅうねん.『万歩計』でもええんやけどな」
 「持っとくの?」
  「ん~,常に手に持つんではなく,ズボンのポケットか,カバンなんかの中に入れといて,外出して,晩に見て今日は1万歩を超えたなあとかチェックするんやな」
 「へえ」
  「そういえば昔,あっちのおじさんが…」
 「おじさん? 知ってる! パパのことを『たけひこぉ』って言うんやろ?」
  「せやな.パパがこんなサイズの歩数計を買うて,机の上に置いといたらな」
 「…」
  「あっちのおじさんが,その歩数計を手にとって…」
 「…」
  「握ったままガーーーっと上下に激しく振りだしたんやで!!」
 「ええ何それおもろい!!」
 インパクトが大きすぎたのか,さきの子が腰砕けになり,床にお尻をつける格好になりました.
 「おじさん,なんでそんなことしたん!?」
  「いや,振ったら数が増えるのを,確認したかったんやろ」


 「あっちのおじさん」というのは,自分の兄のことです.
 上記とは逆の出来事もありました.兄が腕に装着していた,長袖の服を留めるためのアームバンドを外したあと,自分が手にとり「お兄ちゃん何これ何これ~」と言いながら引っ張りすぎて,スプリングが使い物にならなくなったのでした.

 自分はよく覚えていて,あっちのおじさんは覚えているかどうかわかりませんが,まだ子らに話せる状況ではありません.