わさっきhb

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Emacs 27.1を使う

 Windowsで使用しているEmacsのバージョンを,27.1にしました.
 インストールにあたり,次のページを参照しました.

 scoopというのがあるのかと思いながら,PowerShellを起動して,書かれているコマンドを実行していきました.ただし細かな違いもあり,「scoop bucket add extras」の実行時にgitが必要というエラーメッセージが出たので,「scoop install git」を実行しました.Emacsの起動方法について,PowerShell上で「emacs」だけだと,制御が取られてしまう(Emacsの起動中,PowerShellでコマンド実行ができない)ことに気づき,バックグラウンドで実行する方法を調査して,「Start-Job -ScriptBlock { emacs }」とすればよいとわかりました.
 このようにしてEmacsを起動し,さっそくエラーメッセージです.具体的なメッセージや画面は割愛しますが,従来のEmacsの設定ファイル(環境変数HOMEのフォルダの.emacs)が参照されていました.
 エラーは2種類あり,一つはフォント設定です.「set-default-font」が無効とのこと.Emacs 27.1をWindows10にインストール – (横須賀の自由人)峯島ユウジが見る世界の内容を参考にして,set-face-attribute,add-to-list,set-face-fontの設定を加えました.従来はTakaoゴシックの16ポイントでしたが,yuru7/HackGenのHackGenNerdに変更してみました.全角カッコの左右の空白が大きく感じましたが,文章を読み書きしていくうちに慣れました.
 それでもエラーが出て,今度はw32-ime関連です.trueroad/tr-emacs-ime-module:tr-imeを読み,MELPA*1からtr-imeとw32-imeのインストールを行い,これまでの設定で「(setq default-input-method "W32-IME")」と書いていた直前に「(tr-ime-advanced-install)」を貼り付けることで,ようやく,Emacsの起動時にエラーが出なくなりました.
 実はフォントとw32-imeの問題解決には,別のEmacs 27.1を使用していました.

 ここからemacs-27.1_x86_64-win-ime-20200914.zipをダウンロードし,Eドライブに展開してrunemacs.exeを起動したところ,フォントのエラーが出て,対処しました.このzip版では,w32-imeのエラーは出ませんでしたが,tr-imeとw32-imeをインストールしてから,Emacsを終了し起動し直しても,何もメッセージが出るわけではなく,scoopでインストールしたEmacsについては,エラーがなくなったのでした.
 いろいろ動かしてみると,違いもあります.scoopのほうは,SVGファイルをドラッグ&ドロップするか,C-x C-fで開いたとき,SVG画像が表示されるのですが,zipからのほうで同じことをすると,バッファ内はXMLの記述で,下段に「Cannot display image (Invalid image specification)」と表示されます.じゃあこれからはscoop版だと思って,日本語を少し打ってみると,インライン表示のフォントが小さく*2,長文を書くとストレスを感じるのでした.
 引き続きzip版を使用することにします.migemoなど,MELPAでインストールしていたいくつかのパッケージを最新にし,古いものはディレクトリごと削除してから,他のPCでも使用できるよう,Emacsの設定ファイルとフォルダをtgzにまとめました.

*1:MELPAのURLについて,これまで「(add-to-list 'package-archives '("melpa" . "http://melpa.milkbox.net/packages/") t)」と書いていたのを「(add-to-list 'package-archives '("melpa" . "https://melpa.org/packages/") t)」に変更しました.marmaladeに関する同様の設定は,取り除きました.

*2:「Start-Job -ScriptBlock { emacs -fn HackGenNerd-16 }」のように実行しても,ダメでした.