2007年1月4日に,全面改訂して新たなエントリを作りましたので,そちらをご覧ください.
物事を,それを知りたい人にとって分かりやすく説明する能力が,求められています.
とりわけコンピュータについては,「苦手」や「アレルギー」を表明したり,あるいは「あんたコンピュータの学科出てるんだから知ってるでしょ」とか言ったりする,上の年代の人と仕事をすることになるかもしれません.
まずは,授業や趣味で,自分が使っているコンピュータを,人に説明できるようにすることから,始めるのがいいでしょう.アルバイト先や就職活動のときにも,塾や家庭教師で生徒に「先輩の顔」を見せるのにも,役立つでしょう.
例題としては:
- Linuxって何ですか?
- Windowsだけがパソコンじゃないの?*1
- 1台のパソコンで,LinuxもWindowsも使えるの?
- プログラムって,簡単に作れるものなの?
- 銀行の暗証番号って,「1111」でええやろ?
- コンピュータに仕事を任せてばっかりいると,そのうち,俺らの仕事がなくなるんかなあ?*2
上の例題には,とりあえず答えを書かないことにします.説明の基本は:
- Xとは何か?
- Xがあれば,どんなときに(何を対象として)何ができるか?
- Xと似た(共通点を持つ)ものがあるか? それはXとどう違うか?
- Xを使うのに,どれくらいの(人的・時間的・金銭的)コストをかければいいか?
説明力には王道はありません.日々,読むこと,書くことです.読む中で,上の「説明の基本」がどれだけ書かれているかをチェックしましょう.
CのプログラミングやLinuxのファイルについて,http://www.linux.or.jp/JM/index.htmlを読みこなすことをお勧めします.ただしこのページは,すべてを読むためのものではありません.授業で見かけたライブラリ関数のマニュアルを引きながら,その内容と合わせて,「説明のしかた」を理解していくといいでしょう.
なお,前回の「提案力」に合わせて,今回も「〜力」としましたが,毎回こうなるわけではありません.