わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

情報知識学会第15回(2007年度)年次大会

昨日は日帰りで東京の国文学研究資料館へ.情報知識学会の研究報告会に出席しました.
研究室内の活動を,大学院生が発表ました.直前に,昨日は一睡もしていないhe couldn't sleep a winkと言っていたので,おいおい大丈夫かと思いながらも,まあ会話はできるからいいだろうと高をくくっていたら,発表では終始,緊張していて,途中で10秒ほど発言が止まったところもありました.昼食直前にも関わらず,熱心に聞いていただいた方々に,感謝したいです.
2名の方より,質問が出ました.質問対策をあまりしていなかったものの,発表者本人がしっかり考えて,回答していました.最初の質問に対しては,私からフォローしましたが,しなくてもよかったかもしれません.
とはいえ質問に対して今,簡単に補足しますと:

  • これまでの研究成果(参考文献のいくつか)と今回の発表の関連については,発表スライドの中でも示さないといけないのでした.原稿では,引用(文献番号のつけ方)である程度わかるようにしたつもりですが,それでも不十分で,2名の卒業研究の成果が土台になっていることを,もっと分かりやすくアピールすべきでした.
  • 「開発したシステムの紹介が中心なのか,それとも,それらの連携(への検討)が中心なのか?」については,私は「どちらも同じくらい」と考えています.ただ,関心としてはどちらかというと後者にあります.すなわち,発表したような連携の方法で問題ないか,関連する手法・事例がないか,知りたかったわけです.
  • データについては,今回の検索ではすべて,共著者の一人が収集したものを使用しています.もちろん将来的には,さまざまなユーザが情報を登録し,それぞれ管理できる(公開の可否を設定できるなど)したいと考えています.
  • 系図の例にある僧侶名の妥当性については,出典確認をおろそかにしていました.要見直しです.
  • 尊卑分脈のデータを入れる(電子化する)かどうかについてですが,奥書と系図を組み合わせた分析の例は,系図表示システムを手がけようとした数年前に描いた構想図で,ただちにこれを実現するための電子化作業をするというものではありません.もちろん,データを入れれば,これらの検索を容易にできるようになるようなシステムを目指していますが.

午後は気楽に聞きました.

  • 論文賞の記念講演の中で,ここ数年の学会での論文からキーワードを取り出し,ランキング表にしていたところが興味深く思えました.次の学会誌で論文賞受賞者の解説記事が出るはずで,期待したいと思います.
  • 学会誌のページの振り方が変わっていました.昨年まで会誌ごとに1からだったのですが,今年から通年になるようです.最初のが59ページと書かれていたので,はじめびっくりしました.
  • 自分の研究に関連する内容としては,全文検索システムで,ログ(どのような検索をしてきたか)を使うことで検索性能を向上させる試みがいくつもある点について,これからの研究に取り入れるかどうかはともかく,先行研究として調査しておく必要がありそうです.