わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

「〜で」が気になる

特番のころのイロモネアから気になっていたのですが,ジャンルを選ぶときにしばしば芸人が「サイレントで」のように言っているのが,どうも腑に落ちません.
「サイレント」のみで通じるし,丁寧に言うなら「サイレントをお願いします」になるはず.「サイレントでお願いします」はおかしいのです.
先週,関空〜羽田の機内で飲み物を選ぶときに,隣の人は「りんごジュースで」と言っていて,ここでもかと思ったものです.
その翌日…どこの店だったか,支払いをするときに財布から五千円札を出して,「五千円で,お願いします」と発してしまいました.
自分もか.
店を出てから少し考えました.「五千円で」と「お願いします」の間には,「支払いを」を入れることができます.五千円は,依頼の対象ではなく,依頼(支払い)の手段なので,手段を表す助詞「で」をつけることに問題ない,と.
イロモネアの例では,「サイレントで」何を「お願いする」と考えればいいのでしょうか? (次の)チャレンジを,でしょうか.それなら「サイレントで(次のチャレンジを)やります」のほうがしっくりきます.「サイレントで」には「お願いします」ではなく「実施します」といったことが省略されているのか…まだ,すっきりしません.
「りんごジュースで」は,後ろに何をつければ自然な日本語になるのか,思いつきません.いただきます,頂戴します,飲みます,作ってください,…全部だめ.
「〜円からお預かりします」 - 人力検索はてなとしてエントリになっていたのですが,手段ではなく直接の対象に続けて「〜で」という話し言葉については,探しても,異議を唱えるページを見つけることはできませんでした.イロモネアが発祥あるいは起爆剤なかというのもわかっていませんが,知る限り,ここ2〜3年の用法だと思います.もっと事例を積み上げていくことにします.
余談:こういうときの「〜で」について,英和・和英の辞書を引いても,得られるものは少ないなあと思いつつも英辞郎でちょっと調査しました.「カードで払いますか?」の英語表現に "Plastic?" というのがあり,単純だけどわかりやすいなあと思いました.
(同日7時過ぎ: 見出しに,カテゴリー「日本語」を追加しました.)