わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

本から学ぶトリアージ

ここのところ,トリアージについて言及のある本を何冊か読み,Web上でトリアージに関する情報や議論にはてブをつけてきました.何回かに分けて,本を引用しながら,思うところを書いていくことにします.
問題意識は,「災害時に,非医療者として何ができるか」にあります.ということで自分への備忘録という位置づけになるのですが,公表するわけですから,他の人に読まれたり,検索エンジンでやって来たりする人も十分に想定します.
災害時にトリアージをするしないの決定権は自分にはありません.なので,トリアージが実施されればそれに従い,足を引っ張らないようにしたいという思いもあります.
言い換えると(しかし言い換えると凡庸になるのですが),災害・緊急時の対策を,自分なりにまとめたいわけです.(大学・研究室においては)指導者として,あるいは指導者を補佐する者として,あるいは指導者に従い行動する者として,「状況判断」「自らの行動」「周囲への指示や情報交換」をどのようにすればよいか,今のうちから考えておく,ということです.
ところで,読んできた本というのは,「トリアージを解説した本」に限らず,医療の専門家でない人が「トリアージについて言及している本」も手にしています.情報分野などで「トリアージ」が使われている事例も目にしまして,それらで用いられる「トリアージ」の概念が,災害医療の分野で定着しているものと比べてどのような相違点があり,「トリアージ」と称するのが適切かどうかについても,少し考察してみることにします.
少しだけ,個人的な属性を書いておきます.自身は直接,医療に携わっていませんが,共同研究として市内の県立医大や病院に足を運び,「医師の考え方」を聞く機会がありました.家族に医療関係者はいませんが,親類に広げるといます.被災や大きな事故の経験もなく,最も生命の危険を感じたのは,高速道路を走行中に小石が飛んでフロントガラス全面にひびが入ったときでした.
医療以外で「トリアージ」という言葉を使うのは否定的ですが,Webや書籍などで見かけることについてまで,否定するわけにいきません.
トリアージが行われた事例については,今のところ,はてブをつけることを除き,できるだけ関わらない(当日記ではなるべく書かない)ことにします.