わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

プログラミング能力よりも,不断の努力

プログラミング能力について - わさっきの続きです.
結局,引っかかりを覚えたところは,丸ごと削除しました.主張が強く,主な読者と想定している,学生に届きにくいと感じたためです.
文章全体から,「何が言えるだろうか」というのが抜けているのに気づきました.それで,以下の記述を入れました.

授業実施者の過大な評価かもしれませんが,「まじめな学生は,授業で間違えたり,知識・技能の不足を感じたりしながらも,試験前にしっかり勉強して対策し,合格点を取っている」と言えそうです.

この文章を書いて,学生に伝えたかったのは,「不断の努力」でした.
まじめな学生は,その態度を維持し,時には苦労し,そして楽しみましょう.
出席や提出物が不十分で落ちた学生は,再履修で態度を一新して受講してください.
さて,私の1年後期向けプログラミング科目の方針は,安定してきました.すなわち

  • Cとプログラミング*1について,座学で解説する.
  • 授業初回に小テストまたはアンケートを入れ,成績に入れないことを周知し,成績評価と関係のないところで,自分の「足りないところ」に気づいてもらう*2
  • レポートや試験で問う内容を精選し,授業で学んだことを適用すれば,少々の間違いや減点はあっても,合格点に十分届くようにする.未提出や白紙解答には毅然とした態度・評価をとる.
  • レポートや試験で,別解を許容し,解答・解説に別解例と誤答例を載せる.

こうしてポリシーを整理し,今期に作ったものと照らし合わせてみると,過去数年間の誤答例の統合や経年分析を行っていないことと,再履修者へのケアが欠落していることが,浮かび上がってきました.
とはいえ,どうしたものか.誤答分析は,授業期間中でなくてもできそうです*3し,再履修者は…そういう学生だけを集めてガイダンス*4したほうがいいのかな.
最後に,「不断の努力」といえば,憲法第12条ですね.http://www.houko.com/00/01/S21/000.HTMの条文をコピーし,いじってみました.

大学在籍中に構成員に保障する自由及び権利は、各自の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、大学構成員は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。

「(大学)構成員」とは,学生と教職員のことです*5

*1:薔薇とノンフィクション,みたいな.違うか.

*2:今年度は,小テストは毎回各学生が丸つけし,それから提出してもらいました.さらに,試験の小問での正答率を,小テストの小問についても求め,Web上で掲示しました.自分が間違えた問題,正答率の低い問題は,試験で出たら答えられるように,と指示し,試験前の確認を促しました.

*3:しかし「いつでもできる」と思ったら,「いつまでたってもできない」のですよね….

*4:私が大学3年のとき,プログラミング演習科目で,課題内容はもうすっかり忘れてしまったけど,先生が,私を含む数人を「ちょっと廊下まで」と呼び出され,行ったら「君たちパスワードを変えなさい」と短く言われたのは,今でも覚えています.パスワード解析をされていたのですね.まあ古き良き教育方法といいますか.

*5:教職員に「在籍」という表現がいいかどうかはともかくとして.