2009年6月
2009年7月
2009年8月
きりぬき
任意の箱に注目したとき,苗の育ち方についてのばらつき(分散)は,たとえば教室で行うテストの点数によるばらつきよりも,小さそうです.これは,学校の試験問題は人為的なものであり,「基礎力も応用力もある人」「基礎力はなんとかだけど,応用力はまだの人」などが数字で分かりやすくなるように設計されているからでしょう.学校の内外の人の力を借りて,チームワークで面白いものを創りあげることは,クラスの思い出にはなっても,試験の点数にはならないものです.学び遊び叱られ,そして学校を出て,社会人としてやっていけるかというと,現状,多くの人がやっていっているわけです.
苗箱
それと,ゴールやサブゴール,言い換えると「目標」「目的」を考える際には,主語を明示する習慣をつけましょう.それにより,誰の問題なのか,誰を幸福にするのかを,常に確認することになります.自分自身や研究室や,関連分野の研究者を主語に置いたって,いいと思います.
Work in a comprehensive and systematic manner
その一方で,手段については,どうしても必要な場合を除いて,なるべく主語を書かないでみてください.それは再現性,つまりその手順でやれば誰でもできることを,計画段階から意識するということです.もちろん,誰でもできることと,誰でもできることを提案することは,別です.コロンブスの卵というやつです.
野球とプログラミングを結びつけて,目指すものを表現するなら,
- 得点を取れるコード
- アウトを確実に取れるバグ発見と除去
- 風向きを知ること,空気を読むこと.観衆などの声に左右されず,しかしそれを受け入れること
- 新たな技術が来たときに,それを自分なりに検討し,有用なら受け入れること
あたりでしょうか.
高校野球とプログラミング