関東,結局のところ東京おでかけの主な目的は,とある大学での,仏教学に関する公開研究会でした.
私自身は経典の内容というのは「漢字の並び」というレベルの認識ですが,あるデジタルアーカイブに関する共同研究をしていく中で,ヲコト点だとか見せ消ちだとかいった,典籍をより深く知るための手がかり,あるいは当時のテクニックを知るようになっていき,そのあたりの知識は,昨年,論文を通す際に非常に助けられました.
それはともかくとして,公開研究会に出席して,したのは「メモ」です.ご講演の内容,そしてストーリー展開は,資料に整理されていたのでここでは触れません.ただ,知らない言葉や,一応知っていたけど読みがぜんぜん違っていたものなど,今回も多くのことを学びました.
以下は,そういった経緯で配布資料に書き加えた,「読みがな」のメモです.
- 摩訶止観:まかしかん
- 法華玄義:ほっけげんぎ
- 法華文句:ほっけもんぐ
- 声点:しょうてん
- 角筆:かくひつ
- 星点:ほしてん
- 鉤点:かぎてん
- 毛詩古点:もうしこてん
- 池上阿闍梨点:いけがみあじゃりてん
- 仏頂尊勝陀羅尼経:ぶっちょうそんしょうだらにきょう
- 松尾社一切経:まつおしゃいっさいきょう.ただし平安時代,「松尾社」は「まつのおしゃ」と呼ばれていた
- 秦親任:はたのちかとう
- 秦頼親:はたのよりちか
- 長櫃:ながびつ
- 貞元新定釈教目録:じょうげんしんじょうしゃくきょうもくろく.Wikipedia:貞元新定釈教目録の読みがなを見ると,漢字2文字ずつで区切れるらしい.
- 帙:ちつ
- 梵釈寺:ぼんしゃくじ
- 悲華経:ひけきょう
- Karunapundarika:かるなーぷんだりーか
- 穢土成仏:えどじょうぶつ
- 曇訳:どんやく
- 釈迦如来釈:しゃかにょらいしゃく