わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

事業仕分けにトリアージ

事業仕分け」は一種の「トリアージ」なのだ,というのをWebで見かけます*1.私も「カジュアルトリアージっぽいな」と感じました.
カジュアル度がどんなもんか,判定するために,対応表を作ってみました.

実施対象・方法などについて

トリアージの用語 事業仕分けの用語
人(健常者+傷病者) 事業
傷病者 仕分け対象事業
トリアージ実施者 仕分け人
付添者 事業担当者
実際の治療 内閣による決定と予算措置
医療資源 予算
トリアージタッグ 事業評価シート,(掲示による)評決結果
トリアージ基準(START法など) ???*2
海外のトリアージ事例 自治体の事業仕分け事例*3

判定結果について

トリアージの用語 事業仕分けの用語
赤タッグ ???
黄タッグ ???
緑タッグ 予算認める
黒タッグ 不要*4・廃止*5
??? 地方自治体で実施
??? 来年度予算見送り
??? 予算縮減
??? 自治体や民間などに移管
??? 国庫返納
??? 見直し

その他の関連情報

結論

  • 緊急性(分類を極めて短時間に行う必要性)がなく,人的・物的資源に限定を置く必然性がない.
  • 分類基準に客観性が見られない.
  • 黒タッグに相当する分類がない.
  • 実際の分類事例が見られない.
歌集にトリアージ - わさっき

上記に当てはめて考えたところ,「分類基準に客観性が見られない」をどう捉えるか次第と思うようになりました.
個人的には,仕分け人や,財務省の査定担当者の方々の綿密な準備と本番の辛辣な指摘に,敬意を表しつつも,客観性が確立しているとは認めがたいという点で,現時点でこの事業仕分けは,カジュアルトリアージの一つとみなしています.
なお,「実際の分類事例」に関連して,自治体で(鳩山内閣より前から)実施されている事業仕分けが前例となっている点を挙げることができます.海外事例の調査・比較や,事業仕分けの功罪を問う書籍の出版にも,期待したいものです.

*1:合理性を否定する鳩山首相? - Baatarismの溜息通信のコメント欄,http://blogs.yahoo.co.jp/qnnexr3yi6g9/57438704.html

*2:知る限り最も関連している公開情報は,事業見直しの視点(案)(PDF).いわゆる「事業仕分け」について(科学技術人材育成関係を中心に) - Cerebral secreta: 某科学史家の冒言録経由で.

*3:事業仕分け - 構想日本

*4:http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/nov11.htmlの資料,例えば「午前の部(1)」のPDFファイルでは「廃止」ではなく「不要」と表記しています.

*5:テレビでもよく見かけました.潜入・事業仕分け - (旧姓)タケルンバ卿日記避難所の中の写真にもあります.