「晩ごはん,もうちょっとかかんねんな」
「せやねん.隣で,くつろいどいてや」
「そうさしてもらおかな.夕刊は…あった」
今週の詰将棋の答えが瞬時にひらめき,変化手順を入れて20秒ほどで終了.そして畳の上に広げて,気になる記事を,読んでいきました.めくろうとすると…
「お前,ええタイミングで新聞紙の上に座るなあ」
「パパぁ」
「は〜い」
「パパぁ」
「…いやあの,次の紙面,読まれへんから,のいてや」
「パパぁ」
「変な連呼やなあ.お前がずっとそこにおるんやったらなあ,パパ,のけのけのけってずっと叫ぶぞ」
「…」
「…」
「そんなことないよお」
野暮な解説:吉本新喜劇でたまに見かける掛け合いに,一人の言うのをもう一人がそっくり真似して返すというのを何往復かしてから,「お前アホか」に対してはオウム返しではなく「お前よりましじゃ」で落とす,というのがあります.それに似ています.それにしても,広げた新聞紙の上に正座して喜ぶという習性は一体何なんだろう….