わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

さっそくですが自分の回答です

1. 子どもと手をつないで歩いていて,T字路を右に曲がります.何に注意しますか.
2. http://d.hatena.ne.jp/takehikom/20110630/1309378296http://d.hatena.ne.jp/takehikom/20110622/1308688817 の共通点・相違点は何だと思われますか.
3. 「あなたのほしかった情報は,実証研究や授業の組み立て方ではなかったのではありませんか?」という質問について,現在の知識や視点をもとにしてかまいませんので,ご回答ください.

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自分の答えも載せておこう.
1. うえの子(もうじき3歳)と家の近所を歩いていて,左と右に行けるところで右に曲がると仮定します.
T字路にさしかかる直前に,手を強めに握ります.右に曲がるのですが,まず左を見ます(左に曲がるときは,まず右を見ます).これは,右に曲がってすぐ,対向する(右から左へ行く)バイクなり何なりを見かけたとき,反応はしやすいのですが,曲がって進行方向が同じになる,すなわち左から右に走ってくるのだと,自分も子どもも対処しにくいからです.走り抜けるものがあれば立ち止まってやりすごし,ご近所さんが歩いているのなら挨拶をします.
右に曲がって進める状態になったら,「ここ,右な」とでも子どもに言って,手を引きます.近所のT字路では,左に行くと,近所の同い年の子どもの家があって,そこへ行くのではないのを示すことにもなります.右に進行方向を向けてからも,前後左右上下あらゆる方向にそれなりに注意を向けますが,前方以外は目以外の方法を使います.
以上,子連れで安全に曲がる際に行動していることを言葉にしてみました.しかしすべてを書いたわけではありません.記述が長くなればなるほど,あれが足りないこれを足さねばというのが見えてきます.徳保さんの長いコメントも同様で,たぶん書き足りないものがあるはずで,そういうのの存在を確認するために,1問目を設けました.
 
2. 共通点は「問題解決」です.相違点は,子ども手当では妻が強い情動を持ち,私は問題解決の手段---「お知らせ」の紙と,どう行動すればよいかのプランニング---を担当したのに対し,玄関から勝手口に回った件では,うえの子が,情動と手段の両方を持ち合わせて,家の中に入ったことです.
もちろんこれは,共通点・相違点のペアの一つです.
直接関係ないのですが,子ども手当の文章の最新版は,小話集から取得できるPDFファイルに入っています.解説もつけていますのでよろしければどうぞ.
 
3. 実のところ,2度に渡って問いかけたものの,「あなたのほしかった情報は○○だ」に当てはまる具体的な○○を,こちらが認識しているわけではありません.
一つ,連想するものがあります.「『あなたのほしかった情報は,実証研究や授業の組み立て方ではなかったのではありませんか?』という質問」に対して,ITプロジェクトの実態とは! - cagylogicの「顧客が本当に必要だった物」をオチとする各画像です.
あと,

ところが、実証研究がない。稀にあっても、私が一番疑っている箇所を「前提」としている研究だったりした。

トラックバックにお答え コメント(徳保隆夫)

について,過去に書いたのを思い出しました.読み方ではなく書き方についてですが,その分野での情報の蓄積をベースにしているという点では,共通していると思います.

専門家は,そういう論文を書くときに,何は書かなくてはならないか,何は書いてもよいか,何は書かない方がよいか,何は書いてはならないか,を知っている.というよりは,それを知っている人のことを,現在では「専門家」と呼ぶのである.そのノウハウは,上に広く「セッティング」という大まかな言葉で編掛けをした多くの事柄と関わるものである.
(科学者とは何か (新潮選書))

一人前

言い換えると,論文誌にせよ予稿集・事例集にせよ,「セッティング」あるいは「暗黙の了解事項」に合っていない文書を探し求めたり,見つからないことを理由にして自分がやってやろうというのは,徒労に終わりやすいのです.