さきの子・あとの子とも,つかまり立ちをします.その状態で,動くことも,苦にしていません.
あるときに,あとの子が,締め切っているスライド式のドアを開ける方法を覚えました.開けて,廊下に這って出て行きます.はじめはその都度,取り上げて部屋に戻していましたが,そのうちママが,つっかい棒をしました.その部屋にはもう一つドアがあり,すりガラスが入っていて重いため,あとの子で開けることができません(うえの子なら問題なしです).
というのを踏まえて…
「うえの子よ,ちょっと待ちなさい」
「いく!」
「いやあのな.あっちの部屋へ行って,妹らを可愛がるなり,お前一人で遊んだりするのは,かまわんのやが…」
「…」
「戸ぉを閉めること! な.閉めとかんかったら,さきの子とあとの子が,あっこから出たがんねん」
「…」
「分かった?」
「わかってない!」
「ふう,最近は『わかりましてない』を言わんようになったとはいえ,素直やないなあ…ほなまあ行き」
このとき,私はドアのそばにいました.うえの子がドアを開けて部屋に入り,閉めなかったら,こっちが閉めることにしましょう…
うえの子がドアを開けた瞬間,目にしたのは,あとの子の姿.ドアのそばにいました.目が合いました.
「お前はお前で,待ち構えてたんか〜!!」