「ふう,ごちそうさん」
「年賀状も出せたし,年越し準備はバッチリやね」
「え? パパまだやけど」
「書きや」
「まあなあ.あと,うえの子から,要望あったら刷るけど」
「どうやろねえ,本人に聞いてや」
「あいよ.…ところでママよ」
「どしたん?」
「服についてんの,それ,米粒ちゃうか?」
「(下を見て)ほんまや」
「気ぃついてよかった,これから何か,買い物に行くんやろ?」
「そやねん」
「ほなパパは,子らの状況を生温かく見守るとするか…お」
「(ドアを開けて)誰か~」
「うえの子か.お前年賀」
「お姉ちゃ~ん!!」
「おっと,さきの子がハイテンションで,うえの子に近づいてったな」
「牛乳くんでくれる?」
「おっけ~いいよ~!!」
「あれ,お姉ちゃん,そこ,ご飯つぶついてる!」
「え? あ,ほんまや」
「ママとおんなじやな」
「そうなん?」
「(ここでボケよう)もしかして,非常食としてとっといた?」
「パパ何言ってんのよ」
「普通の返しやな」
「…さきの子が悶絶してるんやが.うえの子の米粒非常食説,そんなにおもろいか!?」