いきなりですが問題です.
- 意図的であり,
- 感情伝達を伴い,
- 言語を使ってやりとりし,
- 非言語も使ってやりとりし,
- 相手は特定され,
- 双方向であり,
- 内容が既知である,
そんなコミュニケーションの形態を挙げてください.
さっそくですが解答は次の本に載っています.
- 作者: 森口稔
- 出版社/メーカー: 三省堂
- 発売日: 2013/08/21
- メディア: 単行本
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すべてが「-」(満たさない)というコミュニケーションはありませんが,すべてが「+」(満たす)というのは2つあります.一つは“対面のおしゃべり”です.そしてもう一つを,本を見る前に考えていただければと思うのです.
もう少し読むと,該当のものについて,1段落で説明を加えています(p.33).答えは「*」で伏せておきます.
****がコミュニケーションだというと納得される方は多いのではないだろうか。しかもこのコミュニケーションはすべてのチャンネルを使う。視覚、聴覚、触覚は当然、味覚、嗅覚も入ってくるし、その前後も含めて言語コミュニケーションも不可欠である。すべてのチャンネルを使うコミュニケーション手段であるがために、双方の結びつきが非常に強くなるのかもしれない。
もうおわかりでしょう.答え合わせは,本を取り寄せてどうぞ.
本の主題は,タイトルにも入っているとおり「テクニカルコミュニケーション」です.Technical CommunicationということでTCと略し,「TCとは、受信者の知らない技術的・専門的な情報や知識を、グラフィック・テキスト・音声などを通し、わかりやすく伝える技術を指す」(p.21)と定義しています.
ただし,先に述べた7つのコミュニケーション素性をすべて,満たしているわけではありません.その用途に注意すると,「感情伝達」は必要とされませんし,取扱説明書やユーザインタフェースを手段とする場合には,「双方向性」「内容既知」についても,前提とするわけにいきません.
すべてを満たすコミュニケーションではないことに留意し,どんなことに注意して,相手に伝わる表現をすればよいかが,2章以降で展開されています.
(リリース:2013-10-03 未明)