昨日の記事の続きです.書籍は,移転してもすぐ読み直せますが,コンピュータは,こっちの部屋からあっちの部屋へ移転して,電源を入れてLANケーブルをつないで,すぐに使えるというわけにはいきません.
ネットワークアドレスが異なっているからです.
どのように対処したかの前に,A502の状況を,もう少し書いておきます.我々は「入って来た」研究室なのですが,同じタイミングで他の部屋に「出て行った」研究室があります.それと,移転の前後で「変わらない」研究室もあります.
「出て行く」研究室の先生に,持ち出す物品と,部屋に残す物品を尋ねたところ,無線LANのブロードバンドルータは,置いておくよとおっしゃいました.これはありがたいです.
みんながみんな,無線を使うわけではないし,昨今では「野良AP」の問題も,考慮しておくべきなのですが,入って来てすぐ使うには,有線よりも無線のほうが手軽です.
物品の移転が終わり,座席を決め,新M1・M2の学生がそれぞれのPCのセットアップをする間,まだPCの割り当てをしていない新4年生には,オールインワン型のPCで無線接続を試み,その後は,ラベルプリンタなどを使えるよう,作業してもらいました.
有線ですが,もともと研究室では,有線ブロードバンドルータ(以下「ルータ」)を使用していました.学生のデスクトップPCは,そこと直結するか,またはスイッチングハブを介して接続します.これで,外から直接アクセスしに来ることはないし,IPv4アドレスの枯渇にも対処できるというわけです.ルータには,IPアドレス設定を記した付せんが,貼ってありました.
このルータのWAN側アドレスのほか,Linuxサーバ1台について,事前に,IPアドレスの変更を申請しておき,ちょうど移転する日に,変更してもらいました.
移転先では,まず,ルータのWAN側には何も挿さず,LAN側の1つと,院生のデスクトップPCとを接続します.これでブラウザから,ルータの設定ページ*1にアクセスができます.変更してからルータを再起動.
最後の難関は,ルータのWAN側接続です.「床から生えている線」のどれをつないでも,外部にアクセスできず,苦労しました.
室内をよく見ると,16ポートのスイッチングハブに電源が入っていませんでした.
幹となるハブなどが,「変わらない」研究室のスペースにあることを,「変わらない」研究室の学生に教えてもらいました.16ポートのスイッチングハブにも電源を入れ,無線LANのブロードバンドルータのWAN側を差し替えるなどして,やっと,すべてがつながるようになりました.
*1:設定ページのURLは,ルータのマニュアルを,Webで見るよう指示しました.