ふと,「Linux専用のノートPCがほしい」と思いました.
電車の中でも外出先でも,思い立ったら,開いてコーディングするためのPCです.メールとWebとTwitterは,スマートフォンで事足りています.
日本橋の中古PCを見て回りましたが,これはと思うものがありませんでした.
自宅で,引き出しを開いて,ここしばらく,使用していないハードウェアを見ていくと,良さそうなものが出てきました.ASUS X200CAです.RAMは4GBあり,11.6インチながら(だから?)タッチパネル対応です.有線も無線も使えます.キー配列も,小型ノートではEnterキー周辺の記号類が小さくなりやすいところ,最小限にとどめています.
以前に記事にしています.
ACアダプタをつないで,電源を入れてみました.Ubuntu 14.04の画面っぽいです.
何かの拍子に,電源コードが外れると,即オフになってしまいました.内蔵バッテリーは,使い物にならないようです.
PCを(中古であっても)新たに買うよりは,こいつのバッテリーと,ストレージを交換して,Ubuntu 16.04を入れて使うのが,経済的に思えてきました.バッテリーの型番のほか,作業に役立つ工具,そして交換方法については,以下の記事が役に立ちました.
解体の動画もありました.
必要な機器を取り寄せたところで,某年月日,朝5時ごろに作業を開始しました.予習していたおかげで,スムーズに開くことができました.バッテリーを新しいものに取り替えてから,ストレージは2.5インチ7mmのサイズのまま,HDDからSSDに換装しました.元に戻してネジを締めて,時計を見ると5時半でした.
Ubuntu 16.04については,事前に,http://www.ubuntulinux.jp/News/ubuntu1604-ja-remixよりISOイメージをダウンロードするとともに,Universal USB Installerを使用し,USBメモリに格納しておきました.ASUS X200CAの電源を入れ,まずはBIOS画面でSSDが認識されていること,そして電源ランプが充電中になっていることを確認してから,USBメモリを挿して起動し直し,無事にインストールができました.
ふだん使いのLinux環境と同じように,aptコマンドで,SSHのサーバやらGNU ScreenやらzshやらEmacsやらを入れていきました.OpenCVも,ビルドしてみました*1.
日本語入力も,大丈夫そうです.Emacs用の日本語フォントは,fonts-takao-gothicパッケージを入れたのち,EmacsメニューのOptions > Set Default Fontで指定できました.
次に気になったのは,無線通信です.ASUS X200CAに内蔵のものは,2.4GHzに限られます.そこで小さなUSBアダプタ(Wi-Fiドングル)を挿すことにしました.再びお蔵入りから探しまして,次の2つが未開封でした.
I-O DATA Wi-Fi 無線LAN 子機 11ac/n/a/g/b 433Mbps USBアダプター型 WN-AC433UK
- 出版社/メーカー: アイ・オー・データ
- 発売日: 2013/05/10
- メディア: Personal Computers
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BUFFALO WiFi 無線LAN 子機 WI-U2-433DMS 11ac 433+150Mbps USB2.0 ビームフォーミング機能搭載
- 出版社/メーカー: バッファロー
- 発売日: 2017/05/16
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挿して,dmesg|lvを見てみると,ハードウェアとして検出はされていますが,Wi-Fiとしての認識はできていません.以下の情報をもとに,それぞれ,ドライバを導入しました.
- WN-AC433UK・GW-450D・GW-450D2・WDC-433SU2MをUbuntu、debian 64bitで使えるようにする。
- Raspberry Pi 2でWiFiドングル BUFFALO WI-U2-433DMを使う - 組み込みの人。
だいたい,やりたいことができたところで,外出デビューは,日曜日の学会(大阪市立大学)となりました*2.
キーボードより手前のタッチパッドを使用していると,右クリックが認識してくれないことが多く,少し困ったのですが,2本指でタッチパッド中央をタップすれば,右クリックになることを知り,快適になりました.2本指のタッチパネル前後で,ホイールとなるのも,有用でした.