わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

食う,寝る,働く

きっかけは,情報処理学会からのメールです.礼征と書いて「ひろゆき」と読む,お名前を思い出し,学会誌の記事をダウンロードして読みました.
著者(藤原氏)とは面識があります.技術力の高い自信家でした.同時期の他の人付き合いもあって,私自身,何をしたいのか,何をすべきなのかを固めるきっかけにもなりました.
記事は2ページで構成され,最後のページの箱囲み,著者プロフィールのすぐ上には,「食う,寝る,働く」の小見出しがありました.これに関して,藤原氏の書いた内容を離れ,連想するものがあります.
自分が大学1年生のとき,青春を謳歌していました.大学では教養科目や専門科目を受け,高校まで通っていた塾で講師として高校生に英語を教え,自宅近くの自動車教習所に通って運転免許を取得し,その後は父の背中(いや,4トントラックだ)を見てライトバンで付いていくこともありました.
そんな中,高校時代の部活の顧問の先生から,連絡がありました.同期で,部活で副キャプテンをしていたのが,お父さんが倒れて,浪人とか受験勉強とかしている暇もなく,家業をする必要に迫られている,手伝ってやってくれないか,と.
はいわかりましたと返事をしたものの,結局手伝いに行くことはありませんでした.同期の副キャプテン(そして顧問の先生)と顔を合わせたのは,お父さんの告別式のときでした.家業を継ぐことにしたと聞き,その後は連絡をとっていません.
振り返ってみると,19歳,20歳のときも,大学教員の職を得てからも,自分には「食う,寝る,働く」の精神があるとは思えません.食べますし寝ますし,授業はしますし弱小研究室のPI*1として雑多なことをしていますが,起きたら仕事・寝るまで仕事・夢の中まで仕事,とはいかないのです.
大学でぬるま湯につかって働いているのだ,講義・演習の受講者も,研究室に配属される学生も,こちらから募集をかけなくても集まってくるもんね---という書き方をすると,学生にも同僚にも,そして藤原氏にも,失礼なのかもしれません.
働くことにもっとプライドを持てと言っているような記事を改めて読み直し,食って寝て,自分のペースで働くことにします.


記事には「師匠を探せ!」の小見出しもあり,何行か読み進めると「メンター」の言葉を見つけました.起業の前後はメンティであり,今はメンターのお立場なのでしょう.
以前に書いた記事にリンクしておきます.