某年月日,スマートフォンの画面を見ながら,自転車に注意して,細道を歩いていたときのことです.
ある家の庭に,英字のネームプレートが掲げられていました.
1文字は10cm角よりも大きかったでしょうか.
8文字あって,2文字目以降は難なく読めます.A・K・A・M・O・T・Oです.
最初の文字の判別に,少し時間を要しました.Mかと思ったけれど,「まかもと」という名字は,自然に出てきません.次の候補は,Nです.「なかもと」とすれば,「中本」または「仲本」といった名字が思い浮かびます.
満足して歩みを進めると,このお宅の外壁に,横書きで「仲本」と書かれた表札が,埋め込まれていました.
20cmほど離して,「坂本」の表札も.えっ…
立ち止まって,遠方の,英字のネームプレートを二度見しました.
先頭の文字は,Sであることが,否定できませんでした.
まぎらわしい表札は,『OL進化論』で見たことがあります.二世帯住宅の表札です.1枚の表札に漢字が2×2で並んでいて,縦からも横からも読めるというものです.
単行本を持っておらず,画像を検索しても,見つかりませんでした.こんな感じです.
中田 川村
横に見ると,上から「中田」と「川村」,縦に見ると,右から「田村」と「中川」になるわけです.
とはいえ「表札 2×2」で画像を検索して,見ることのできる,二世帯住宅の表札にはいずれにも,誤読されないよう仕切り線が入っています.