わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

卒業論文・ファーストドラフトインプレッション

基本的なこと

  • 表紙の「2019年度」は,「2018年度」としてください.2018年4月1日から2019年3月31日までは「2018年度」です(ただし「2019年度2月」とは書きません).
  • 目次と本文以降にページ番号を振ってください.下段中央です.
    • 表紙および内容梗概には,ページ番号を振りません.
    • 目次は最初が「i」で,ローマ数字の小文字にしてください.
    • 本文第1章の最初のページが「1」で,算用数字を振ってください.謝辞,参考文献,付録にも引き続き振っていきます.
  • SVG(Scalable Vector Graphics)」については,カッコの前に空白を置き,「SVG (Scalable Vector Graphics)」と書いてください.半角カッコ開始の直前が英単語のときと,半角カッコ閉じの直後が英単語のときは,間に半角空白を入れると考えましょう.
  • ページが変わるところ(新たな章,それと謝辞,参考文献も)では,ページ区切りを入れてください.改行を連続して入れるのだと,行数が増減したとき,改行の数も修正する必要が出てきて非効率です.
  • 画像について,本文領域からはみ出ないようにしてください.単純に縮小させるのだと,中身が読めなくという場合には,トリミングして重要などころだけにする,90度回転させて置く,といった対策を検討しましょう.

体裁チェック

  • 句点は「.」(全角ピリオド),読点は「,」(全角カンマ)で統一してください.
  • 地の文で右端が揃っていない箇所があります.段落を領域選択してから,上のメニューで「両端揃え」を選んでください.
  • 本文は11ポイントで統一してください.いくつか,途中から12ポイントになっています.
  • 本文中の英字フォントはCenturyで統一してください.章・節・項の番号と見出しも,Centuryにしてください.
  • 章・節・項の番号の左端は,ページ(表示範囲)の左端になるようにしてください.節や項でインデントするのは不適切です.本文の左端についても同様です.
  • 章・節・項の行(番号と見出し)について,フォントの種類は同じにし,サイズを変えてください.
    • 明朝なら,「MS 明朝」と「Century」の組み合わせにするといいでしょう.太字にするかどうかは,試してよい方を選んでください.
    • ゴシックなら,日本語も英字も「MS ゴシック」にしてください.この場合,太字指定はしません.
  • 数式の中に日本語文字列を入れた場合,その日本語の斜体字指定を取り除いてください.
  • 表について,罫線の引き方が論文において不統一なのはまずいので,「縦横に罫線」「学会スタイル」のどちらかにしてください.学会スタイルというのは,表の最上部と最下部,それと表の1行目の合計3箇所だけ,横線を入れ,他は縦線も横線も入れない(Wordの編集画面では点線表示),という書き方です.

本文では書き方に注意

  • 対象の説明の仕方として,「....,○○である.○○とは...」と書くのは2章以降なら良いと思うのですが,イントロダクションの章では,冗長に思われ,良くありません.かわりに,○○の説明を先に書いて,○○につなげるという書き方を,試みてください.たとえば以前に投稿した学会発表の概要には,ワードクラウドの説明にあたり「様々な単語を出現頻度に応じて大きさを変え表示するワードクラウドを採用し,検索支援に適用することを試みた.」と書きました.これを参考にしてください.
  • 手段に関連する,具体性の強い語句は,研究目的の節では書かず,その次の成果の節で書いてください.
  • 関連研究の節について,できれば文献は2つ以上取り上げ,各文献の紹介は5~8行程度にしてください(1つの文献で1ページ近くも使うのは,よくありません).文献ごとに段落を分け,そのあと1つ段落を置いて,紹介した研究にはどのような問題があり,本研究ではそれをどのように解決しようとするのかを書いていってください.
  • 使用したソフトウェアを説明する節で,紹介するものが1つしかない場合,その紹介で1つの段落,「本研究では」から始めて何のために使用したかで1つの段落,という2段落で,節を構成してください.
  • 丸囲み数字は歓迎されません.使用しているのはルールの列挙のようですので,「①」は「ルール1」,「②」は「ルール2」,...と表記しましょう.箇条書きのあとの文章についても,置き換えてください.
  • 角丸四角形で囲まれている注意書きは,(ゼミのPowerPointファイルからのコピーと思われますが,学術文献で丸囲みの中に文章というのは見かけませんので)本文で書くようにし,囲みは除去してください.
  • 「多くの大学では」と書いていて,あとで例を出すのは1つの大学の科目だけ,というのは少ないと感じるので,もう1件見つけてください.それぞれについて,「例えば○○大学では」「また,○○大学の」といった形で文を始め,実施大学・対象学部・学年,そしてシラバスから読み取れる授業内容を手短に書くという流れにするといいでしょう.
  • 本文の最後の文にも,気を配ってください.今後の話を能動態で書き,それでおしまいとすると,「引き続きそれをするの?」というツッコミが入るかもしれないのです.そこで「~が期待される.」のように,受け身の形にしましょう.

内容梗概・参考文献・謝辞も気を引き締めて

  • 「内容概要」ではなく「内容梗概」と書いてください.
  • 表紙や内容梗概のページで,題目が1行で表せない場合,文節の区切りで改行を入れてください.「...シス(改行)テムの開発と評価」ではなく「...システムの(改行)開発と評価」とします.
  • 参考文献は,謝辞と別のページ(謝辞の次のページ)としてください.
  • 謝辞に「本研究に共同で取り組んだ」とありますが,大学院生と一緒の場合,このような対等な書き方はよくありません.「本研究に共同で実施し随時アドバイスをいただいた」に変えておいてください.

First Draft Impression?

印刷したものに赤入れして返却する,研究室での「卒業論文中間チェック」に先立ち,今年度は「体裁チェック」の実施日を決め,それまでに原稿(Wordファイル)の体裁を整えてもらいました.
それでも不備があり,また内容面でも,そのままだとまずいところがいくつかあったので,学生ごとにメールで修正指示を送ったのでした.
ちなみに上記には,修士論文の大詰めの段階の原稿に対する修正指示というのも,交じっています.