わさっきhb

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棒銀七段×市松模様

 「王様の仕立て屋~下町テーラー~」の今回の客は,「棒銀七段」です.

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 「二冠」と出てきますので,藤井聡太 王位・棋聖*1が元ネタと思っていいでしょう.途中で,師匠とのやりとりだとか,「面白おかしく」だとかが出てきます.
 途中の挿絵も将棋なのですが,途中に,思いもよらなかったものが入り込みます.「市松模様」です.

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 昨今の「市松模様」で連想できるのは,鬼滅の刃の主人公・竈門炭治郎です*2.額が広めなのは,棒銀七段に使われている身体的特徴と言っていいのかもしれません.
 仕立てによる問題解決については,いつもどおりで,安心して読めました.
 ただ,終わり3ページ分の「多面指し」の件は,少し違和感もありました.多面指しで要求されるのは,それぞれの盤面を見たときの指し手であり,それに対し駒の場所を覚えておくのが必要なのは,「目隠し将棋」です.ある子どもに棒銀七段が負けてうなだれていますが,プロ対アマの場合,駒落ちで指すのが一般的です.プロが「負けました」を言うシーンまで映している,多面指しの動画を,https://www.youtube.com/watch?v=aSWhjm5hkZYで見ることができますが,目視で確認できる盤面はいずれも駒落ち*3でした.

*1:https://www.shogi.or.jp/player/pro/307.html

*2:それと別に,アナログゲームで思い浮かぶ市松模様の盤面は,「チェス」です.

*3:例えば0分35秒のシーンは飛車落ちです.