某年月日,実家の母が来ることになりました.
1日のスケジュールを決め,事前に電話で何度か話した上で,当日,電車が和歌山市駅に到着する時間に,迎えました.
迎える車に乗ったのは,自分と妻と,さきの子・あとの子・すえの子の5人です.
拾ってから,まずは和歌山市の北西に位置する加太に向かいました.昨年,自分と妻は不参加で,母と,子の何人か(と主に大阪に住む親類)が電車を乗り継いで加太駅から歩き,ひいなの湯へ行っていました.食事も風呂も非常に良かったので,今回もそこにしました.
ただし日帰り入浴は朝11時からとのことで,少し早かったため,いったんそばの淡嶋神社をお参りし,時間をとりました.
昼食を先,風呂を後にしたのは,正解でした.鯛丼定食を人数分,頼みまして,出たときには,完売していました.
風呂は5階で,入浴を売りにするには小さなスペースでしたが,くつろぎました.
ところで,母は「休憩室が空いていたら遊ぼうね」と,福笑いや,プリキュアかるたを持参していました.しかし男女に分かれる手前の休憩スペースには他の人がおり,広げて遊ぶわけには,いきませんでした.
そんな状況で,母がこちらに向かって「あんた,大事な話があるんや」と言い出しました.
母の健康状態のことか,それとも近所に住む兄夫婦(とお子さん)との関係のことか,どちらにしてもこんなタイミングで聞きたくないなあと思いながら,それを表情に出さず「何?」と返すと,母の次のセリフは「靴下,脱ぎなさい」でした.
しぶしぶ靴下を脱ぐと,母は専用の爪切りで,足の爪を切っていきました*1.飛んだ爪は,あとの子・すえの子が拾ってくれました.
爪切りも,持参していたのでした.「母さんこれニッパーやがな,細い電線を切るやつ」とぼやきながら,メガネを外して爪切りに書かれた製品名を見ると,「Nail」「Pro」の文字が書かれていました*2.ほんまもんの,爪切りでした.
次の行き先は,母の希望で市内南東部の雑賀崎,なのですが妻からリクエストがあって,延時交差点の西のパームシティで車を停め,妻だけ買い物に行きました.エンジンを切って自分は運転席で休憩をとり,後方では母と子ら3人が,シートベルトを外して,かるたに興じていました.かるたが終わったところで,妻が戻ってきて,ギフトラップされたものを「お母さんに」と言って渡していました.