わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

ウェブサイトに記述されている内容の信頼性は?

 いきなりですが問題です.以下の文章をご覧ください.

 ウェブサイトに記述されている内容の信頼性は,自分自身で確認することが必要です。その際の判断材料としては,
①作成者連絡先
②引用や参考にされている文献や他ウェブサイトのURLなどの明記
③更新日
④運営期間が正しいかどうか
⑤情報の正しさが別のもので確認できるかどうか
などがあります。

 このうち②と⑤の違いを説明してください.


 元ネタは,以下の本のp.37です.

 Chapter 03(学生生活における基本ルール)の一節です.前のページには「文章表現と情報発信に伴う責任に注意しよう」「ネットワークで自分自身を守るために」といった小見出しもあります.
 といったところで解答です.②は,信頼性を確認しようとする対象(Webページ)に,出典・根拠が書かれているかをチェックする,ということです.それに対し⑤は,そのWebページだけを読んで,信頼できるかを判断してはいけないよ,別の情報源と整合しているかチェックしましょうね,と言い換えられます.
 「整合」には2種類があります.一つは,信頼性を確認しようとする対象と,まったく別のところで,同じような主張をしているかどうかです.もう一つは,②と結び付けることになるのですが,「参考にされている文献や他ウェブサイト」で書かれている内容を,適切に引用などしているかどうかです.
 月曜日の1年生向けセミナーでは,Chapter 03を先頭から見ていき,学生を指名して数行を読んでもらい,質問に答えてもらいました.本日の問題もその一つです.
 なのですが,上記の引用には,賛同できないところがあります.というのも,「ウェブサイト」の信頼性よりも,個々の「Webページ」について,信頼できる内容か,レポートその他で出典として挙げるのにふさわしいものかを,判断するべきように思うのです.あるページ(またはトピック)では良いことを書いていても,同じサイトの他のページ(トピック)の記述は妥当ではないというのも,起こり得るからです.