わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

発表の経緯

「はじめに,研究の背景ではなく,今回発表することにした経緯をお知らせしたいと思います.
 科研費を得て実施している研究があります.研究課題名は『写経型学習に基づくforループ学習支援環境』で,期間は2019年度からの3年間,ですので今年度は最終年度となります.
 『forループ』というのは,例えば次のように書きます.言語はCです.

for (i = -2; i <= 2; i++) {

 学習支援環境というのは,こういったプログラムコードを,タイピングアプリのように打ち込んでもらうWebアプリケーションです.
 2019年度から開発を行い,2020年の3月と2021年の3月に,ある学会の全国大会で,大学院生に発表してもらいましたが,それぞれ予稿は1ページだけでした.研究室内でいろいろ工夫をしてきたので,より詳細な形で成果を公表したいと考えていました.
 ところで,『学習支援環境』というタイトルであれば,研究の進め方としては,何かしらの学習支援環境を構築して,使用してもらい,『本システムを利用することで学習効果が向上した』と持って行くのが,本筋ではありますが,本学会では,その展開を,排除するものではないとしても,支持するものではないはずです.
 『システム利用で効果アップ』というのと,別の切り口で,これまで実施してきたことに対して調査を行い,取りまとめたいと,思うようになりました.
 今回,着目したのは『学習(学習者)』ではなく『ソースコード(情報)』となります.開発したシステムや授業で使用したソースコードを,横軸に置き,ソースコード中のforやifや++といったトークンを,縦軸に据えて,集計してみると,面白い結果が得られるのではないかと考え,実施した内容を今回,発表さしていただく次第です」

何これ

 「タイピングによるプログラミング学習のためのソースコード提示に関する一検討」という題目で8ページの予稿を提出し,口頭発表しました.上記は,表紙の次のスライドを文章化したものです.スライド掲載は割愛します.
 「科研費を得て実施」について,https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19K12267/で概要と,現時点では実施初年度(2019年度)の実績が掲載されています.
 また「プログラムコードを,タイピングアプリのように打ち込んでもらうWebアプリケーション」で,いくつか想像したものがあるかもしれません.以下の2つは,予稿では言及しませんでしたが,発表時にはスライドの1枚とし,サービス名,スクリーンショット,URLを記載しました.