「今回,聴講していて,ちょっと驚いた発表があります.
1日目に,私自身も発表したのですが,その次のご発表です.データベースのアクセス状況の,折れ線グラフを出されていて,2020年のアクセスがそれまでと異なっている,と.その原因として,新型コロナによる行動様式の変更を,挙げてらっしゃったのです.
それで予稿を拝見しますと,『コロナ禍』と書かれていました.
1日目の総会のすぐあとに,新型コロナウイルス感染症・COVID-19を対象とした2件の発表のセッションを,設けていましたが,他の予稿にも,新型コロナへの言及があるのかなと思いまして,予稿集をざっと見ていきました.
そうすると,全部で29件のうち,8つで,『コロナ』を見つけました.
言及のされ方もさまざまで,本文の第1文に書かれていたほか,インタビューをオンラインで実施することにした理由といったものを見かけました.
実のところ私自身も,昨年度の担当授業が90分×8回ではなく105分×7回に変わった事情として,『新型コロナ』がありました.口頭発表では確かに申し上げましたが,予稿には『コロナ』を記載していません.
ここから何が言いたいかといいますと,それぞれの研究者が,明記するかどうかはさておき,『withコロナ』のもとで研究を実施し,今回,予稿を提出の上,発表されたのではないか,ということです.
そして次のことも言えます.ワクチン接種などで全世界的にみるみる改善し,マスクをしなくていい,三密なんてもう考えなくていい,フェイス・トゥ・フェイスでインタビューやディスカッションができるようになった,と,コロナ禍の前の生活に戻れたとしてもですね,2020年・2021年の新型コロナの状況が,情報知識学を含めさまざまな学問で研究対象となることは,揺るがないと思われるのです」
なにこれ
情報知識学会 第29回(2021年度)年次大会の実行委員長を務めました.クロージングの途中で,おおむね上記のことを話しました.
クロージングのスピーチのためのメモ
- 29件の発表者,各セッションの座長,参加・聴講・質疑への感謝
- 参加者数(1日目速報値)
- オンライン開催について
- 前回に引き続きM先生にZoomミーティングの手配
- アルバイト学生も
- 実施にあたりお世話になった方々
- withコロナ
- 今後について
- 学生奨励賞受賞者の発表は後日
- 情報知識学フォーラムの日程など(総会で公表)
- 来年度の年次大会(決まり次第案内)
- 「情報知識学」と言ってよいか? http://www.jsik.jp/?honkaiに表記あり
ひとつ後悔
クロージングのとき,画面共有は特に行いませんでした.
顔出しできる人はカメラをオンにするよう呼びかけ,オンラインで顔が見える状態にして,スピーチをすればよかったのでした!